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シロツメクサ Ki -side K- 12 ページ11

そして数年後
俺は本社に異動と昇進が決まり
給料が上がることになった。

そのタイミングで
少しいい所に1人で暮らすことにした。

しかも角部屋。



隣は一軒しかないから挨拶に行くと
出てきたのは俺と同じくらい?
少し上?な女の人。



「はじめまして、隣に引っ越してきた北山です」

「はじめまして、Aです」



ジャージ姿で現れたAさん。

ここセキュリティ高いのに
チェーンまでちゃんとしてて
めちゃくちゃ危機意識高い。

まだ夕方前にジャージとか
もしかして主婦なのかな。

髪の色が明るくて、目の色が少し薄い。
肌も白くてお人形さんみたいな。



チラッと左手を見るけど
指輪はしてなくて。

指輪しないタイプなのかな。
それとも結婚してないのかな。



まぁここ都会だし。

近所っつったって会う事なんてそんなにねーだろ。



適当に挨拶して家に帰った。



引越しには太輔が手伝いに来てくれる。

太輔とAは無事入籍して
俺とかーちゃんと
太輔とAが呼びたい人だけで式を挙げた。

その日から太輔の左手の薬指には
常に指輪が光っている。



「Aは?」

新しい家の近所に
Aが好きなショップやパンケーキ屋があるのに。

てっきり手伝いに来ると思ってたんだけど。

「A、子供出来たっぽい」

太輔がサラッと言う。



「はぁっ!?」

「今日病院に行かせてる」



答える太輔は少しツンツンしてて。

俺にからかわれないよーに
ニヤけないようにしてるんだろう。



だから

「へー出来てたら教えてよ」

敢えてそっけなくしておいた。



そしておめでただったと連絡が来て
泊まる予定だった太輔が慌てて帰っていく。



あーあ、俺もおじさんか。

嬉しいような
いよいよ置いてかれて寂しいような。


眠りが浅くて
目覚ましよりだいぶ早く起きてベランダに出る。

早い時間だから空気も気持ちいい。



iQOSを吸ってると
隣からカラカラ、とベランダを開ける音がした。



あ、やべ。

タバコ失礼かな。



慌ててiQOSを消してると歌が聞こえてくる。

少し前に流行ったオシャレな洋楽。



すごく心地いい。



おとなりさんとか面倒だなーと思ってたけど
Aさんの歌聞けるなお得だな。



その日以来早起きして
少し窓を開けてAさんが出てくるのを待ってベランダに出て
Aさんの歌を聞くのが朝の日課になった。



早起きすると調子いいし。

結果オーライだ。




あれだけ綺麗で可愛いし
きっと人妻だろーな。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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