シロツメクサ Ki -side K- 2 ページ1
Aちゃんは
それからだんだん明るくなって
笑うとやっぱり可愛いから
みんなも遊びたくなったのか
いじめたりしなくなる。
そしてAちゃんは
俺以外の男の子とは遊ばないのに
俺とは遊んでくれた。
公園にお散歩に行った時
2人でお花をつもうとしたら
Aちゃんが何かの葉っぱをずーっと探してる。
「何探してるの?」
「この葉っぱが4つあるやつ探してるの」
Aちゃんが指を差す。
のちにそれがクローバーなのは分かるけど
当時そんな事知らない俺は
「3つのしかないじゃん」
一緒に探しながら言うと
「だから、4つのはめずらしいんだって。この白いお花があるところにこの葉っぱ沢山あるって言うんだけど…」
Aちゃんは一生懸命探してるから
俺も探すのを手伝った。
「この白いお花、なんていうの?」
「シロツメクサって言うんだって」
「へー、お花なのに『クサ』って言うんだねー」
Aちゃんと一緒に4枚の葉っぱのを探す。
…ない……ない…………ん?
「「あった!!!」」
俺とAちゃんが同じ葉を指さして声を出したのは同時。
そーっと四つ葉のクローバーを手にするAちゃんは
「はいっ!」
そのクローバーを俺にくれる。
「これを持ってると幸せになれるんだって」
「幸せ…?」
「うん。いっぱいいっぱい楽しいってこと」
Aちゃんが
「ヒロくんのおかげで毎日楽しくなったよ。ありがとう!」
ニコッて嬉しそうに笑う。
俺のため。
それがものすごく嬉しかった。
かーちゃんに話すと
「良かったねー!宏光が勇気出した結果だよ!」
めちゃくちゃ褒めてくれて
ものすごーく嬉しかった。
そしてかーちゃんはそのAちゃんがくれたクローバーを押し花っていうのにしてくれて
ずっと取っておけるようにしてくれた。
俺はそれを大切な宝箱にしまって
たまに覗き込んでニヤニヤして大切にしていた。
なのに俺は素直じゃなくて。
「ヒロくんはAちゃんとばっかり遊んでるな」
「Aちゃんとケッコンするのかよー」
周りにからかわれたのをきっかけに
Aちゃんとあまり遊ばなくなった。
そして
「ヒロくん、遊ぼ」
Aちゃんから声を掛けてくれるようになった。
それをニヤニヤ男の子たちが見てるのを見て
逃げるように男の子と遊んだり
他の女の子と遊ぶようになった。
そんな日は泣きそうなAちゃんの顔が離れなくて
全然眠れなくなった。
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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時