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そのままの君でいて 6 T ページ12

Aが現場にいる。

それだけで何か落ち着かない。



現場に着くとピアノのそばにいるだろうな
と思って見ると
Aがいる。

女優さんと同じ格好だから
何だかいつものAの服と違って違和感。



でもやっぱAが可愛い。

女優さんよりAだな。



「玉森さん」



最近杉山ちゃんが調子悪いから代理でついてるミツマネが声を掛けてくる。



「ん?」

「台本チェックしますか?」

「ん、ちょっと見せてー」



気になるとこを見てからチラッとAを見ると
Aは女優さんと話してる。



女優さんと話したAが俺に気づく。

一呼吸分くらい俺を見るその短い間でも
あぁ、好きだな
って思っちゃうからなかなかだな、って思う。



「さーんきゅ」

ミツマネに台本を返すタイミングで
Aの顔がこっちを向いているのを確認してから
眉毛をかいた。



少しして顔をあげると
Aが髪を耳にかけている。



…あ。

サインだ。



「玉森さん?」

ぼーっとしちゃう俺にミツマネが声を掛けてくる。



「あぁゴメン」

「少し座りますか?」

「んーん、へーき。今日この後の予定は?」

「……終日ドラマ撮影だってさっき玉森さんご自身も仰ってましたけど」

「え、そーだっけ?」



思わずミツマネと顔を見合わせる。



「玉森さん、やっぱりギリギリまでお休みされますさか?」

「んーん、ゴメン大丈夫」

「…ならいいですけど。無理しないでくださいね?」

「はーい」



そろそろ俺も集中しなきゃ。

深呼吸をしたら
Aのピアノが始まった。



その音色に耳を傾ける。



…あぁ、心地いい。

スーッて気持ちが満たされる。



「…綺麗な音色ですね」

ミツマネが言う。



でしょ?Aちゃんのピアノ最高でしょ?
彼女が俺の猫ちゃんだよ。



…なんて言えないから。

「だね、やっぱ生のピアノの音っていいね」

話を合わせた。



「ピアノの音に癒されたからホントにもう大丈夫!」

ミツマネに言うと

「…わかりました。でも無理はしないで下さいね?」

「はーい」

念を押される。



そしてAがピアノを弾いているところを
avexで見た事があるスタッフさんたちがものすごく見てる。

1人は若手の女性敏腕プロデューサーさんが
ものすごくAを真剣に見ていた。



Aの初仕事だもんね。



Aが弾き終わってカットがかかると自然に起こる拍手。





……そしてここから色々動き始まることになる。

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りさ - shizuさん» わかりました(*^-^*) (2021年3月4日 3時) (レス) id: d9bbc47835 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - りささん» お待たせしました。続編に進みました! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 1時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2021年2月19日 1時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月11日 1時) (レス) id: 7618a5cf86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2020年5月3日 13時

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