サイボーグな彼女 2

一心同体 15 ページ10

カウコンもCDTV終わって、お参りに行く。
皆、相当楽しかったらしく、移動の間もテンション高めだった。



お参り中は、さすがに静かにしてたけど。



ファンに接触されないように私たちは厳戒態勢。

警備についたり誘導したりで外に居たから体が芯まで冷える。

熱のせいもあるのか、体の震えが止まらない中でお参りに立ち会う。




お参りの帰りは、舞祭組マネージャーチームは3日から仕事なので早上がりになり、
残りのマネージャーで送ることになった。



私が送るのは、北山さんと二階堂さんと千賀さん。



とにかくはしゃいでる二階堂さんと千賀さん。
弟2人を見守る兄みたいな北山さん。

疲れと眠さもあるのか、二階堂さんも千賀さんも小さなことで笑ってる。



「見て見て千賀！！うちの甥っ子の動画っ！」

「えぇー、もう何回も見たよー」

「じゃあミツでいいや」

「『じゃあ』って何だよ！」

アハハハハー！



…どこがツボなのか。

多分舞祭組チームは特に、休みなくて疲れてるんだな。



先に二階堂さんの家に着いた。


「それじゃあお先に！お疲れ様でーす！」

言いながら、北山さんと千賀さんに「うぇーい！」とか言いながらハイタッチしてる二階堂さん。



「はいっ！Aさんもっ！大阪よろしくねっ！」

「あ、はい」

ハイタッチすると、降りて行く二階堂さん。



順番的に次が千賀さん。
さすがに、二階堂さんが降りてはしゃぎ疲れたのか、少し静かな車内。


夜中というか明け方なので道はガラガラ。
すぐに千賀さんの家に着いて、千賀さんは

「じゃあミツまたねー！」

「おー」

またハイタッチして、

「はい！Aさんも！運転お疲れ様です！ありがとうございます！！」

私にもハイタッチを要求する。

「あ、はい」

慌ててまた手を出す私。



千賀さんが降りると、いよいよ静かな車内。



夜明けで薄暗いから、北山さんが起きてるかは見えなかった。



街頭が明るい所に差し掛かると、ライトに照らされた北山さんの顔が見えた。



…起きてる。

寝ないで窓の外をぼーっと見ているみたい。



でもしばらくするとさすがに疲れてるのか、うとうとするんだけど、すぐパッと起きる。

そして、ブランケットを掛けてない。
さっきあんなに寒かったのに。



私はまだ寒くて、ストールをぐるぐる巻にしてコートも着たまま運転をしていた。



北山さんのマンションに着くと、直前でうとうとしてたのかサイドブレーキの音でびっくりして起きた様子。

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