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一心同体 31 ki ページ46

DVDが一段落した時Aがお皿を運んでるのが見えたから

「…何か手伝う?」

声をかけたら

「じゃあ飲み物出して下さい」

Aが言う。

「はーい。A何飲む?」

「烏龍茶飲みます」

「あいよー」



棚からコップを出そうとしたら

「あ!北山さんはこれ使って下さい」

Aがコップをくれる。



少し赤が入ったオシャレなグラス。
…こんなの、あった?



「どしたの?これ」

「北山さんっぽいですよね」

軽く流してるA。



Aがキッチンカウンターに色々置いてるから

「これ並べればいいー?」

声を掛けたら

「じゃあお願いします」

言ってくれるから

「はーい」

って言いながらテーブルに運ぶ。
きんぴらとかすげー美味そう。



ご飯や味噌汁も置いてるんだけど、朝飯の時とは絶対違うやつ。
さっきとは絶対違う男物の少し大きなお茶碗とお椀。

「…あれ?」

でもサイズや量的に絶対これ俺のだよな。



と、さらにAが

「北山さん、これ使って下さい」

さっきまでは割り箸だったのにお箸をくれた。



確実にお茶碗やお椀とセットのやつ。

「…えっ」

どういうこと??




「生活力0だから色々頼むことがあるって仰ってましたよね」

Aが言う。

「…おぅ」

「だから用意しました」



俺のために?
さっきの大荷物ってこれか?



びっくりしてると

「さっき、変な空気になってごめんなさい」

Aが頭を下げた。

「あ、いや、俺が…」

慌てて言うと

「違うんです」

Aが言葉を遮る。




「私、本当にあの時嫌な思いしてないんです。ぶつかって来られたとしても避けられない自分が悪かったし、北山さんと連絡つかなかった時も腹が立つより北山さんが無事だったことにホッとして安心してたんです」

必死に言ってる。


…多分、Aはすごい考えてくれたんだ。
こんなに自分の気持ち言ってくれたことなかった。


なんか胸が熱くなる。



「…なーんだ、そっか」


嬉しくて、笑っちゃう。
ものすごくニヤけてたと思う。



「俺、てっきり我慢してるんだと思ってさー。申し訳なくて」

「違うんです」



そうなんだね。
伝わったよ。



「うん、分かった。こっちこそゴメンな。つっかかって」

「いえ、ちゃんとそう言えば良かったのに言葉足らずでごめんなさい」

頭を下げあって、

「…食おっか」

「はい」

初めて普通に笑いあった。



初めて、普通に。





色々ありがとう、A。

やっぱりすげー好きだ。

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咲良(プロフ) - shizuさん» は〜い!いえいえ (2019年2月18日 22時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 字数の都合で少し変えました!ありがとうございます! (2019年2月18日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 支えるとは 1ki ほら、ここ社宅だし 車の中で喋ってるのなら「あっこ」の方がいいと思います^_^ (2019年2月17日 10時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» んふふwいえいえ!楽しいんでおかしい日本語(?)あったら教えますよ(笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 急にアクセス増えてるー、と思ったらチェックする前に上げてました。毎度チェックありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年2月4日 11時

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