一心同体 28 ki ページ40
気持ちを自覚すると色んなことが違って見える。
良くねーな。
落ち着け、俺。
「熱、下がりました。ありがとうございます」
ふとAが言う。
「いやいや、こちらこそメシとかありがとう。ご馳走様でした」
「それを言うなら昨日のお鍋ご馳走様です」
お互い頭を下げ合った。
「とりあえず、もう大丈夫です」
もう帰れっていう前フリをAがする。
「ん、そーみたいだな」
寂しいけど、Aが元気になって良かった。
ただ俺は夜地元に帰るけどできればそれまで一緒に居たくなってた。
「今日さー、夜地元帰るんだけど。それまでここに居ていい？」
断わられたら嫌だから顔を見れない。
バスタオルを畳みながら聞いた。
「うちにですか？」
「そう」
何で？って目をしてるA。
そりゃそーだよな。
何でって単にAと居たいから。
でもそんなこと言えねーし。
「居心地いいーAんち」
「そうですか？」
「そしてお腹空いたー」
するとまさかの提案。
「ご飯、食べますか？」
「うん、食べたい」
嬉しくて笑っちゃう。
「納豆お好きですよね」
「おう」
「じゃあ、納豆ご飯とお味噌汁と卵焼きでいいですか？」
「完璧」
やった！Aの飯だ！
「普通ですからね、期待しないで下さいよ？」
「普通がいいの」
「…じゃあ、作ります」
「やったーー」
嬉しくてにやける。
もう少し居てもいい理由が欲しくてさらにねだる。
「ねーねー、あれ見せてよ」
「どれですか？」
「笹野スペシャル」
「はい」
軽い気持ちで言うと例の箱からドサッと取り出されるDVD。
「…こんなにあるの？」
Aを見ると、
「あります」
言って頷く。
「すげーな」
「ドラマとか面白いですよ、北山さんしか映ってないからストーリー全くわからないですから」
言いながらリモコンを置いてくれる。
つーか、Aもこれ全部見たんだ？
とりあえずサイレーンを再生する。
ホントに俺しか映ってない。
「ホントだ！これマジわかんねー！」
これ意味あるのかよ。
しばらくしてAが言う。
「出来ましたー」
「ありがとー…わー！！すげー」
テーブルには煮物もあった。
「すごいですか？」
「煮物あんじゃん！」
「残り物ですけど」
出てくるのがすげーんだけど。
まず味噌汁を飲む。
「んまーー！！」
すげー美味い。
「それなら良かったです」
Aの目が優しい。
熱下がって笑わねーけど目は相変わらずだ。
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咲良(プロフ) - shizuさん» は〜い！いえいえ (2019年2月18日 22時) (
レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 字数の都合で少し変えました！ありがとうございます！ (2019年2月18日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 支えるとは 1ki ほら、ここ社宅だし 車の中で喋ってるのなら「あっこ」の方がいいと思います^_^ (2019年2月17日 10時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» んふふwいえいえ！楽しいんでおかしい日本語(？)あったら教えますよ(笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 急にアクセス増えてるー、と思ったらチェックする前に上げてました。毎度チェックありがとうございます！ (2019年2月13日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年2月4日 11時
