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一心同体 25 ki ページ34

男の人とは常に敬語なAとアイドルな俺。
ひとまず、どうこうなるとかなりたいとかとかじゃなくてまず男の中で一番近い存在になれたらと思う。


だから不満そうなAに

「俺の鍵はAが持っててAの鍵は俺で。お互い鍵持ってれば何かあった時に便利だろ?」

って言ったけど、それでも納得いってない様子。



「特にAはヤバいからな!廊下に鍵置きっぱなしとか。普段鍵何処に置くんだよ」

「玄関ですけど」

ほら!危機感0じゃねーか!!



「はぁ!?マジでそれ危ねーから!鍵かけ忘れたら鍵取られるじゃねーか」

俺が言っても、

「…不審者って入口に鍵掛かってるからそもそも入れないじゃないですか」

Aは俺が怒ってる理由がわかってない様子。

「誰かが開けたタイミングで入ってきたらンなもんいくらでも入れるわ!」

ようやく気づいたみたい。
あぁ、って顔をしてる。



…本当に心配になってきた。



「分かりました、鍵の置く場所は変えます」

「あと毎日施錠!俺、抜き打ちで見に来るから」

少し驚いてるA。
返してくれないの?って思ってるとみた。



つーか、聞かないと。

「これ1本しかねーの?」

「いえ、もう1本あります」



そして、大事な質問しないと。

「…誰かに渡す予定とかあるわけ?」



実は彼氏とか好きな人居て、その人に渡したいとかだと困るよな。

…少し緊張する。



「無いですけど」

あっさり言うA。

「…そか」

あー。あぶねーー。



ならいいよな。

「じゃあ、預かりまーす」

「…」

言って沸騰した鍋の火を弱めると、Aは無言で俺を見てる。

「鍵は不用心だからマジで気をつけろよ」

「…はい」

Aの目が不満を全面に出してる。



「…何か言いたそうな顔をしてますけど?」

俺の言葉に、図星って顔をしてるA。

「私には正直『何か』が想定出来なくて…」

「例えば今日みたいな時だよ。今回は俺が気づいたから来たけど、そもそもしんどかったなら言えっつーの。親より来るの早いし鍵あれば入れるだろ?」

俺が言うと、

「でも、どこの世界にマネ…」

また出るその言葉を

「はい!その言葉もう禁止っ!」

遮る俺。



その言葉聞き飽きたっつーの。



「いいんだよ、確かにビジネスの関係ではあるけど、それ以前に人として困った時は助け合う!それでいーじゃん。俺たち、頼って頼られての関係で良くない?」

むしろ世話焼きたいし焼かれたいんだよ。


…伝わないかなー。

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咲良(プロフ) - shizuさん» は〜い!いえいえ (2019年2月18日 22時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 字数の都合で少し変えました!ありがとうございます! (2019年2月18日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 支えるとは 1ki ほら、ここ社宅だし 車の中で喋ってるのなら「あっこ」の方がいいと思います^_^ (2019年2月17日 10時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» んふふwいえいえ!楽しいんでおかしい日本語(?)あったら教えますよ(笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 急にアクセス増えてるー、と思ったらチェックする前に上げてました。毎度チェックありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年2月4日 11時

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