一心同体 24 ki ページ32
鍋の準備をしてると着替え終わってキッチンにくるA。
「おいー、座ってろよー」
手伝わせねーよ。
俺が全部やるんだから。
「…手伝いますよ？」
「いーの、まだ完全に熱下がってないんだから」
せっかくだから綺麗に入れたい。凝りだしたら止まらねー。
心配なのか手伝いたいのかキッチンをウロウロしてるA。
「座ってないと、怒るよ」
病み上がりだろーが。
少し睨むと、
「わかりました」
やっとリビングに向かう。
やれやれ。
さて、豆腐入れるか。
軽い気持ちで持ち上げたら豆腐が崩れる。
「やべ！」
つい口に出る。
なんとか豆腐を入れると後は葉物の野菜を上に乗せた。
でも意外と上手く入らなくてはみ出る。
「むずっ！」
またつい口に出る。
「北山さん」
さすがにAから声が掛かる。
「なにっ！」
いま反応出来ないんだけどっ！
「…やっぱり手伝います」
「いいってばー！もう終わるっ！」
よし出来た！
で、鍋をリビングに運んできて気付いた。
「…コンロ、出してねぇ」
すげー情けない声が出た。
そんな俺にAが笑う。
あ、笑ってくれてる。
「あー、熱下がっても笑ってる」
俺が言うとスッて真顔に戻るA。
…やっぱり熱下がってるな。
結構冷静で少し笑っちゃう。
俺はコンロを出し直してから
「出来るぞーー」
Aに声を掛けて席に座らせる。
鍋の器やレンゲを並べてるとAが不思議そうに見てる。
これ鍋についてるやつだからAには初めましてだもんな。
さて本日のメインイベント。
「はーい、では熱もだいぶ下がったので煮える前にお説教でーす」
俺が言うと少し緊張した顔のA。
まず入れた理由から。
「Aね、俺が来た時に多分無意識で下を開けてて、ここは鍵掛けてなかったんだよ」
「そうだったんだんですね」
少しバツが悪そうなA。
そして不思議そうに聞く。
「あれ？でも住所分かりました？」
「おー、武田ちゃんに聞いた」
あぁ、って顔をしてる。
「…熱があったとはいえ、下の鍵の解除と鍵のかけ忘れ。どっちもアウトです」
「はい」
反省した顔のA。
「よって、この鍵は俺が預かります」
Aの鍵を見せて俺は言う。
結局お互いの鍵もってたら便利じゃね？って。
「…気をつけるから、もう問題ないと思ってるんですけど」
「でもこれでこーやって俺が持ってたら、Aはとにかく鍵を掛ければいいだろ？」
Aは不満そうだな。
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咲良(プロフ) - shizuさん» は〜い！いえいえ (2019年2月18日 22時) (
レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 字数の都合で少し変えました！ありがとうございます！ (2019年2月18日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 支えるとは 1ki ほら、ここ社宅だし 車の中で喋ってるのなら「あっこ」の方がいいと思います^_^ (2019年2月17日 10時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» んふふwいえいえ！楽しいんでおかしい日本語(？)あったら教えますよ(笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 急にアクセス増えてるー、と思ったらチェックする前に上げてました。毎度チェックありがとうございます！ (2019年2月13日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年2月4日 11時
