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一心同体 21 ki ページ24

駐車場に車を停める。

Aは爆睡してる。



「A」

呼んだけど返事はない。



後ろに回って声をかける。

「A?」

顔を触るけど無反応。


「おーい、A起きろー」


え、起きないけど大丈夫か?
ほっぺをぺちぺちしてみる。

ようやく起きるA。

「あ、起きた」

良かった。



しんどいのかな。

「大丈夫かー?おんぶしてくか?」

声を掛けるとAは首を振る。
そしてその瞬間、顔を歪めた。

「え、大丈夫か?」

頭痛いか?



でもAは俺の質問には答えず、ブランケットを外す。

…何だよ、言えよ。
思いながら外すのを手伝った。



顔を覗き込むと、やっぱりしんどそう。
降りる時心配だな。

「…ほら」

手を出したけど戸惑ってるA。

「ほら、掴まって」

言いながらAの手を掴むと、車から降りるのを支えた。



よし、もうこのまま歩こう。

「はい、歩きまーす」

一度手を離して繋ぎ直すと歩き出す。
Aはフラフラしながらついてきた。



エントランスの前でポケットからAの部屋の鍵を出すと、不思議そうに俺を見てる。



そうだった、この件で説教するんだったな。



エントランスの鍵を解除して、エレベーターに乗ると壁にもたれるA。

…やっぱしんどいんだな。



部屋について鍵を開けると、

「はい、手を洗ってうがいしてこーい」

手を離した。



すると、Aは玄関の段差を乗り越えようとしてフラつく。

「わ!バカ!」

後ろにいて良かったー。

慌ててAを支える。



「…危なっかしいんですけど?」

後ろからAの顔を覗き込むと、悔しそうな顔をして俺から離れようとする。

けど、上手く力が入らないみたいで一生懸命もがいてる。



…なんだか可愛い。
我慢出来なくて思わず吹き出した。

「あはははは!もー、この頑固者っ!手伝ってって言えよ!」



背中を押して立たせたけど、まだフラフラしながら歩こうとする。



…本当に人に頼らないのな。



「…ったくー、こんな時くらい甘えろっつの」



俺はAのお腹に腕を回して後ろから支える。

Aはものすごくびっくりしてたけど、考える隙も与えず

「はい!イチ、ニ、イチ、ニ」

掛け声を出して一緒に歩きはじめる。

慌てて合わせて歩くA。



洗面所で手洗いうがいをさせると、寝室までその状態で一緒に歩く。

「はい、着替えろー」


部屋のドアを閉めて我に返る。




柔らかい感触。

…やっぱり女の子だよな。

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咲良(プロフ) - shizuさん» は〜い!いえいえ (2019年2月18日 22時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 字数の都合で少し変えました!ありがとうございます! (2019年2月18日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 支えるとは 1ki ほら、ここ社宅だし 車の中で喋ってるのなら「あっこ」の方がいいと思います^_^ (2019年2月17日 10時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» んふふwいえいえ!楽しいんでおかしい日本語(?)あったら教えますよ(笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 急にアクセス増えてるー、と思ったらチェックする前に上げてました。毎度チェックありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年2月4日 11時

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