一心同体 18 ki ページ18
病院に向かう途中、
「絶対ダメです！」
「何でだよ！ついてくから！！」
「パニックになったらどうするんですか！」
「正月に北山宏光が病院にいるとは誰も思わねーよ！」
車の中で揉める俺たち。
何で俺に何もさせてくんねーんだよ。
そもそもさぁ、
「さっき車に乗る前にフラついたの誰だよ！」
俺が言うと、Aは少し言葉に詰まった。
「…それは…でも、フラついたけどすぐに歩けたじゃないですか」
ごにょごにょ答えてる。
「無理、認めない。心配」
あーもう、Aは何でこんなに頑なに俺に頼らないのかな。
「つーか俺はその状態で運転しようとしたことにびっくりしてんだけど」
運転席から俺が言うと、
「どこの世界にタレントに運転させるマネージャーがいますか」
ボソボソ言う。
「ここのこの世界だよ」
さっきと同じ言葉を言う。
屁理屈言い過ぎたかなー。
そしたら、さっきまであれだけ話してたのに何も言わなくなった。
「え？A生きてる？」
思わず尋ねると、
「生きてますよ」
返してくれたから安心する。
ミラー越しにAを見ると、目を瞑ってる。
…しんどかったんだ。
ウザ絡みし過ぎたかなー。
でも、何でここまでするか知って欲しかったから、
「…俺さー、一昨日迷惑かけたじゃん？あの時早く寝れてたら違ったんじゃないかって思って」
聞いてるか分からないけど言う。
そしたらしばらくして、
「いま風邪菌なんてそこら中にありますから」
Aが言う。
あ、起きてたんだ。
「気にしないで下さいよ、本当に北山さんのせいじゃないですから」
「そうかもしれないけどさー」
そりゃそうだ。
その前の仕事にしろ何にしろ、人と接する機会は沢山あるわけで。
Aが知らないだけで、布団掛けずに寝てただけかもしれない。
でも俺の責任とは限らないけど、世話を焼きたいんだよ。
それって、
「あ、分かった」
俺が言うと、Aが目を開けた。
「俺が嫌なんだよ、しんどそうなAを放っておくの」
そうだ。
それだな。
しっくりきた。
俺が言うと、目尻を下げるA。
「優しいですね、北山さん」
「違うよ、優しいのはAだよ」
Aが優しいから、弱ってるAに優しくしたくなったんだよ。
「とにかく、今日は世話焼かせて」
手を合わせて言うと、
「インフルエンザだったら帰って下さいよ」
ついにAが折れた。
「…おう」
よっしゃー！
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咲良(プロフ) - shizuさん» は〜い！いえいえ (2019年2月18日 22時) (
レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 字数の都合で少し変えました！ありがとうございます！ (2019年2月18日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 支えるとは 1ki ほら、ここ社宅だし 車の中で喋ってるのなら「あっこ」の方がいいと思います^_^ (2019年2月17日 10時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» んふふwいえいえ！楽しいんでおかしい日本語(？)あったら教えますよ(笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 急にアクセス増えてるー、と思ったらチェックする前に上げてました。毎度チェックありがとうございます！ (2019年2月13日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年2月4日 11時
