サイボーグな彼女 2

一心同体 11 ページ1

翌朝、熱が平熱になった北山さん。

仕事終わっても、熱が出ることはなかった。



「マジでAのおかげなんだけど！ホント助かったー！！」

帰りの車でテンション高めな北山さん。

「油断しないで下さいよ、病み上がりが1番良くないんですから」

「はぁーい。わぁーってるってぇ」

ブランケットにくるまって、後部座席で緩みきってて逆に心配になる。



でも北山さんはその翌日も普通だった。
これは完全に完治したんだろう。



翌朝も平熱のご報告をご機嫌でしてきた後、

「明日、宮田とメシ行くから帰り宮田乗せてー」

この前断った焼肉のリベンジらしい。

「わかりました」

聞くと、どうやら宮田さんと事務所の近くで飲むらしい。

「私、事務所で仕事してるので、もしタイミング良ければ2人とも帰りは送りますよ」

「マジか！頼むかも」

「じゃあ終わったら連絡して下さい」

「おぅ」

ニッて笑う北山さん。




結局、リハ終わりから宮田さんを乗せてラジオ局に。
舞祭組マネージャーはお休みになることになった。
年明けのスケジュールを考えれば確かにゆっくりして欲しい。

北山さんと一緒に宮田さんが乗り込んできた。

「Aさんよろしくー」

「こちらこそよろしくお願いします」

ニコニコしてる宮田さん。




シートベルトをしたのを確認して

「動きます」

「「はーい」」

声をかけて発車する。




「俺ねー、覚えてるんだよ。Aさんが俺のローラーのサポートしてくれたこと」

しばらくして話し出す宮田さん。

「あ、そうなんですね」

私は覚えてたけど、宮田さんは覚えてるか分からなかったから敢えて聞かなかったんだけど。
覚えててくれてたなら良かった。

「ものすごく履きやすかったんだー」

「それなら良かったです」




そしてふと宮田さんが言う。

「ちなみにその時にキタミツにはついてないの？」

「誘導についてます」

私が答えると、

「え！そうなの？」

北山さんがびっくりしてる。

「一瞬ですし、その間に水とタオル渡すだけなので」

私が答えるけど、北山さんはノーリアクション。




「1月からのアニメで気になるのは？」

宮田さんの質問が変わった。

「ポプテピピック見たいかなー、くらいで」

「マジっすか！俺も気になってて〜」

なんてしばらく宮田さんがアニメ談義をしてたけど、北山さんはその間寝ている様子。



その後、ラジオの収録に立ち会ったけど、
北山さんは収録以外終始不機嫌だった。

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