俺のとこにおいで 2 【灰谷蘭】

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竜胆side














「Aちゃん〜」



『どうしたんですかー、蘭さん』









．















「なぁAちゃんの部屋今日行ってい？」




『もちろんです！』















．









「Aちゃんちゅーしよ」



『…え、っあ、』















…あれからずっと佐倉にベッタリな兄貴。



仕事中だろ！？仕事しろよ！！！

と叫びたいところではあるが、
そんなことしたら兄貴に普通にキレられるのでやめとく。

















『…ちょ、らんさ、！』




めちゃくちゃに顔真っ赤にして距離を置く佐倉。

ウブだよな…と、その反応を楽しむ兄貴に
つくづく兄貴らしい、と苦笑いを零す。















一緒にいたいのか、目の届くとこに置いておきたいのか。



仕事する時とかよく部屋に連れ込むし、
バックハグ状態ですっぽりハマる佐倉に抱き着いて

そのまま仕事する佐倉。





…まぁこれももう慣れたが。



















未だ少し敵視してる兄貴だが、個人的に持田は良い奴だと思う。









兄貴が不機嫌で暴れてたら佐倉連れてくるし、






女慣れしてるくせに佐倉が少し忙しそうだと

「なぁ今日素っ気ないんだけど…むりつらい」と何気に面倒な兄貴にため息ついてると、



自然な形で佐倉に



「今日お仕事代わりにやるんで灰谷さんのとこ行ってあげてください！」とか言ってるの見たし、








俺らに言えないようなことを
一緒にお酒飲んだりして相談乗ってたり、









いや、何でこいつ反社なんだ。と思ったが

めちゃくちゃ有難いので連絡先交換した。

















でもまぁ、兄貴の束縛が普通に強いから、

俺らとふたりで話すのも「何話してんのー？」
と後ろから抱き着いて割り込んでくるし








本来鶴蝶の秘書なのに

普通に送迎頼んでるし、なんなら鶴蝶との任務を佐倉がしてると兄貴が迎えに行ってた。






…いや、どんな前触れだよ。

そういうことする人間じゃなかったはずだが俺の兄は…
と最初はびっくりした。












でも鶴蝶は何もしないと安心してるのか、

よく鶴蝶の部屋に行く佐倉を許してる。















ただ、謎によく怪我する佐倉が
三途に処置してもらってるのが気に食わないらしい…














「三途てめぇ人の女に手ぇ出すなよ」




「出してねぇよ！！！クソが！！！！」




『ちょ、蘭さん誤解…っ』











これも日常茶飯事。

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