俺のとこにおいで 2 【灰谷蘭】

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「ね、俺ずっと好きなんだけど。」





蘭さん特有の、甘い声に甘い言葉。
そしてほんのり甘いその香水の匂い


















「A、」



『…っはい、』







周りに助けを求めようとしても、何故かみんな消えてた。


いや、ここで空気読まなくてよかったのに、なんなんだ。
と心で話してなきゃ私の心臓が持たない…


















「Aは俺のこと、好きじゃない？」










なんて。蘭さんは、ほんとにずるい男だと思う。





俺のこと好きじゃない？

なんて聞かれたら、好きって言うしかないじゃん










ここで名前呼びも反則。そういうの分かっててやってるから、ほんと心臓に悪いんだ。















『…え、と。』





これ返事をするまで逃げられないやつだ。

なんて甘くて罪な男なんだ、
多分プリンに蜂蜜かけてる感覚。



…いや何言ってんだ。





なんて思いながら必死に言葉を零す
















『…らんさんが、好き。』




こうやってどれだけの女性を落としたのか
なんて考えると少し嫉妬するが、






ちゃんと目を見て、言った。私えらい！！


でもさすがに後から恥ずかしくなりキャパオーバー、
そろそろ手を離してくれませんかね。


















「はは、かわい、」




そんな私を蘭さんは心底嬉しそうに、

いつものにっこりしてる笑顔じゃなくて、
ふわりと優しく笑った蘭さん。





いやその顔こそ反則すぎて顔がいい…

もう何言ってるのかも分からない私。













『…っみんな待ってるので、行きましょ！』





この甘い空気から立ち去りたくて、
蘭さんの手を引く。





わたしまだ要安静状態なのに、なにやってるんだろ、


なんてこんな乙女ゲームみたいな展開に
こう考えないとやってられなかった。

















そんな蘭さんの手を引いてれば、

逆に蘭さんにぐいっと引っ張られて

















「俺もすき。」




なんて言っては、私に触れるキスをした。
















『…ぁ、』





狡い男。


だからこれ以上真っ赤にさせるのはやめてほしい…

こんな甘い恋愛したことない、というか初めてだから蘭さんみたいに慣れてないんですよ！！





ともうわたしの頭の中も大暴れ


















そんな蘭さんは、

「早く行こ〜」なんてめちゃくちゃご機嫌そうに私の手を引くから、確かにこういう人だよな。






なんて自己完結して、一緒にみんなの所へ向かいました。

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