俺のとこにおいで 2 【灰谷蘭】

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バンッ!!!!





その瞬間、三途の手の中の拳銃が発砲された。








崩れ落ちたAの後ろでまた、
黒い服を着た奴も崩れ落ちる。



















「…竜胆、ちょっとAちゃん頼んだわ」



「…お、おう」









そういう蘭は崩れ落ちた黒い服の奴に近づき、

バンバンッと何回も何回も頭や胸、足や手に撃ち込む。











足りない、足りない。
と中の弾が無くなるまで撃つ














誰も止めようとは思わない、こいつが悪いんだから

と全員一致で思いながら、竜胆も優しく抱締める。







蘭の発砲も終わり、鶴蝶も到着したらしく

















蘭はずっとぐったりして頭から血を流すAを抱き締め続ける。



















傷はどうか、と頭を確認すれば

だらだらと止まることなく流れる血。






こんなに流しては死んでしまうのではないか、と。



















「…竜胆、血、止まんねぇ…っ」



「兄ちゃん、しっかり。まだ生きてるから医者に、」











九井は来た鶴蝶に説明しながら車に乗り、
三途は部下に後処理を任せ

情緒も何も不安定な蘭と竜胆がAを車に乗せる。














車の中は静寂＿。






いち早く声をかけた三途だったが

あんなに近ければ避けられるはずもなく、皆がみんな話しかける言葉すら見つからない。












ヤク切れなのか分からない三途は舌打ちを鳴らすだけ。




















蘭は大事そうに、優しく抱き締めて

Aをただじっと見つめていた。
















話を聞いた鶴蝶はびっくりもしたが、
自分が戸惑ってても仕方ない。と車を走行させる。






そんな大人な鶴蝶でも、

「だから知られたくなかった」と苦しく心の中で呟いた。



















．



















アジトに辿り着けば






いち早くAを抱き上げ医療室に運ぶ蘭と、


複数の部下に指示を出す竜胆と

ボスであるマイキーに報告しに行く三途。



















「失敗したら殺す」




一応事情を話してからかなりの脅し文句を付け、
よくお世話になってる闇医者にAを預ける蘭。













闇医者はAを預かり、手術室へ入った。

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