俺のとこにおいで 2 【灰谷蘭】

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そんなこんなで、着いて個室に向かった。











どこに座ろうか、と悩んでたら






「こっち来いよ。」

なんて三途さんに引っ張られて座らされたのは膝の上。












……？？？？？



膝の上、とは。
あれもっとたくさん席あるよね…？










なんて言おうとしたら後ろからムギューって抱き締められ、




いや握力強すぎる、と思うのと同時に















「あ“ーー、いい匂い…」









なんて言いながら吸われる。






…皆さん匂いを吸うのがお好きで？？？？

あー、でも三途さん会った時からそんなこと言ってたような気がしなくも、なくも。










なんて力強すぎて抵抗出来ずにいると、














「あれ三途何してんの〜？？」









なんて、御手洗から帰ってきた蘭さんが、
笑ってるのにすごく怖い顔で。




これで人、一人くらいいけるんじゃ。

と思うほどに目が笑ってない












『蘭さんへるぷ』








まぁそれよりここの脱出が先。

手を伸ばせば、引き剥がしてくれた救世主の蘭さん、











神様に見える……なんて思ってると急に抱えられ、





『え、え？』なんて戸惑ってるわたしを気にも止めず、お次は蘭さんのお膝。













「やっぱAちゃんの定位置はここだよね〜」









なんて言いながら腰に手を回され、ぎゅーっと抱き締められる。






…あれさっきと変わってなくない？？？？

わたしの席って誰かのお膝じゃないとだめな感じですか？








なんてココさんに助けの目(泣)を求めれば、


はぁ…と言いながらも引き剥がしてくれました。










ありがとうココさんごめんね…と謝りながら海鮮丼たのみました！はやく食べたい！！！！

















．

















「ねぇAちゃんって恋人いたことあるの〜？」






もぐもぐと頼んだ海鮮丼を食べてると、
同じくお刺身食べてる蘭さんが聞く。










『ん“…急ですね』








まぁ結構急なことで、喉にちょっと海鮮丼を詰まらせた。













「俺も気になるかも」



「いんの？」











なんて竜胆さんたちまで興味津々。
















『いや…残念ながら＿＿「マジ？」…』








…いやまだ最後まで言ってないんだけども、だけども。




しかもその言葉でめっちゃ嬉しそうな蘭さん。

嬉しそうにしないで心が傷む…

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