抱え込んだ思い ページ21
もちろん、Aは彼らのことを
自分が死ぬ時まで
ワイテルズの終焉の時まで
応援するつもりである。
動画を見て、笑って、感想を呟いて
ただそれだけで幸せだった。
『やっぱり断ろう…』
長考の末、誘いを断ることに決めたAは、自分の手の中ですっかり炭酸が抜けてしまった缶ビールを一気に飲み干した。
夜風とビールで冷えてしまった体を部屋で温めるために重い腰をあげる。
ベランダから出ようとドアに手をかけたAは反射して窓に映った空に気が付く。
『…星だ』
後ろを振り向けばAの思いとは裏腹にきらきらと澄み切った夜空が目に飛び込む。
『仕事忙しかったからまともに星なんて見たの久しぶりだ…』
『……』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あの件があってから一週間が経ったある日のこと
6人は撮影をしようとスタジオに集まっていた。
もとより全員、撮影どころの気分では無かったが。
「…あのさ」
最初に口を開いたのはスマイルだった。
誰もが言い出せなかった雰囲気の中、その話題について触れようとするのは彼が空気が読めないからなのか、むしろ逆に読んだからなのか、定かではない。
スマ「Aさんあの日以来ツイートしてないんだよね…」
毎日動画が出る度にされていた感想ツイートはぱったりと途絶えたのだ。
スマイルは普段からあまり開かないTwitterを毎日何度も何度も開いては確認をしていた。
それでもツイートが増えることはなかった。
Aのツイートを1番楽しみにしているのはスマイルかもしれないが、それを勧めたのはメンバーである。
言われなくても気が付いていた。
でも誰も言い出せなかった。
信じていたから。
Na「…分かってるよ、そんなこと」
きん「…Nakamu」
Na「でもここで俺が諦めちゃダメじゃんかよ…」
きん「Nakamu」
Na「俺がなんも考えずにAさんに言っちゃったから…」
きん「Nakamu！」
Na「ゔぅ〜〜…っ」
溢れる涙を両手の袖ででぐしぐしと拭う。
よほど思い詰めていたのだろう。
きん「よ〜しよ〜し、大丈夫だからね〜、Aさんはきっと戻ってくるから」
そう笑って慰める彼自身もそう言いきれる確証を持てずに 「絶対戻ってくる」とは言えなかった。
笑ってはいるが目に疲れが見える。
誰にも迷惑をかけたくなかったのだろうか。
彼も泣いていたのは他のメンバーにも察しがついていた。
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クロダ・ルカ - 更新楽しみにしてますね！ (2023年1月2日 12時) (
レス) @page43 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
那智(プロフ) - ろっぷさん» 大丈夫じゃないかもしれないです笑 (2022年5月21日 1時) (レス) id: 0ed5fe3f11 (このIDを非表示/違反報告)
ろっぷ(プロフ) - ケト るで湯煎www 大丈夫か！？w (2022年5月18日 20時) (レス) @page36 id: 7e18d3bb21 (このIDを非表示/違反報告)
那智(プロフ) - mahoratami-WTさん» ありがとうございます〜！そうです笑なるべく下手に怖く描きました (2022年5月10日 20時) (レス) id: 0ed5fe3f11 (このIDを非表示/違反報告)
mahoratami-WT(プロフ) - ガ.ー.デ.ィ.ッ.ク.フ.ォ.ン.のあの絵は那智さんが描いたんですか？とてもあの絵好きですwwなんか可愛いんですよw これからも無理せずお互いコロナに気を付けましょうね！更新楽しみに待ってます (2022年5月9日 23時) (レス) @page34 id: 87c639ac9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：那智 | 作成日時：2022年4月23日 0時
