愛されたい系男子の転生日記。 【加州清光成り代わり】

ﾍﾟｰｼﾞ. 斜 ページ8

加州清光 side









『 あ" ｯ 』



まずい 、 集中してて気づかなかった



『 ｯ あ"あ"あ" ！！！ 俺の 、 裸を見る奴は … 死ぬぜ ！！ 』





ｻﾞｼｭ ｯ




『 もう … 無理 … 』




時間遡行軍が消えてゆく音と共に 勢いよく俺は地面に倒れ込んだ



… あーあ 、 結局愛されることなんてなかった 。




『 ｯ … はあ 、 』




体が脱力し、だんだんと手先が動かなくなってゆくのを感じる 。

この世界ともお別れか … きっとここにいた期間はすごく短かったんだろうけど 、 何故かとても長かった


なんて もう開く気力もない瞼を閉じ そんなことを考える





『 俺 … 最後まで愛されてた 、 ？ 』




つい口ずさんでしまったこの言葉 、 愛されたことなんてないというのに 、 この際までも愛を乞うのか 。


まあいい …… もうこの世界に目覚めることは無い 、
私は 次どうなるんだろう 。

来世でも 普通に過ごせることを願うばかり




そんな 俺 は 意識を手放した 。

















＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿

？？？ side





数刻 前 。


倒れている清光から数十m 付近






？？ 「 こっちだ！ 今 叫び声が聞こえた ！！ 」


？？ 「 本当か ？ 俺には聞こえなかったが 。 」


？？ 「 絶対そう！！ この声は 清光だ ！！！ 」


？？ 「 な、 会いたすぎて幻聴でも聞いたのではないか ？ こんなところで他の刀剣男士が居ない、ひとりきりなんておかしいぞ 」


？？ 「 他の刀剣男士の声が聞こえてもおかしくない 」


？？ 「 いーや絶対聞こえた ！ 嘘だったら主を殴ってもいいよ 」


？？ 「 いやそれはまずいだろう 」


？？ 「 まあ 付き合ってやるのもいいんじゃあないかのお 、 おんしがこんなんになるのも珍しいじゃき 。 」


？？ 「 そのとーりだ 、 これも驚き！ ついて行ってみよう ！ 」


？？ 「 はあ … 俺はもう知らないからな 。 」



数名の走る足音とともに言い合いの声が響く 。


？？ 「 見つけた ！！ 」


木々をかき分けながら進むと そこには掠れた声で 愛されてたか 、 と囁く加州清光がいた

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