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「ねぇ、テグナ」
LE「ん?」
「あのね、私もう大丈夫だと思うの…
だから仕事に復帰して」
Aが退院をして1カ月程たった頃、突然Aに言われた。
LE「え…?」
「もう退院して1カ月たったでしょ?
テグナが仕事休んで1カ月以上たってる…このままじゃダメだって思ったの。
いつまでもテグナに甘えちゃうもん。
そしたらテグナはいつまでたっても仕事に復帰できないでしょ?」
LE「でもまだ怖いだろ?無理しなくていいんだよ?」
退院した時よりもだいぶ良くはなっていたのは確かだ。
でもまだまだ完全に良くなったわけじゃない。
1人では外にも出れないし、夜はまだ怖がっている。
必ず誰かが家にいるわけじゃない。
「うん…怖いよ。1人は嫌だしテグナがいないのは怖い。でも、まずはテグナがいない状況に慣れないと進めない」
LE「本当にいいんだな?」
「うん…だいじょうぶ…」
全然大丈夫じゃない顔。
でも、Aは頑張ろうとしている。
LE「おいで」
Aを抱きしめて言う。
LE「じゃあ約束しよう」
「約束?」
LE「無理はしない事。
パニックになった時、誰かが家にいたらちゃんと助けてもらう事。
もし、その時1人だったらすぐ俺に電話する事。
繋がらなかったらマネひょんに電話する事」
「うん」
LE「約束できる?」
「できるよ」
Aと約束をした3日後、俺は仕事に復帰した。
ーーーー
LE「じゃあ行ってくるね」
「うん…いってらっしゃい。頑張ってね」
無理矢理笑顔を作って見送ってくれた。
幸い今日はジェファンが休みで家にいる。
LE「ジェファナ、Aの事頼む」
KE「任せて!ひょんは何も心配しなくていいから!」
そう言ってくれたけど、ちょっと心配。
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作者名:ななななん | 作成日時:2015年10月6日 0時