てぐんさんの嫁6 (ページ34)

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結局Aには言えずに収録の日を迎えた。
朝食を食べ、しばらくするとAがウトウトし始める。

LE「ちょっと寝る？」
「うん…」

Aが眠りにつき、しばらくするとオンマが病室にやってきた。

オ「A、寝たのね」
LE「うん…」
オ「言わなかったの？」
LE「言えなかった…たぶんパニックになる。ごめん」
オ「大丈夫よ。今のうちに出なさい」

オンマに言われ、急いで支度をする。

LE「電話、なるべく出れるようにしておくから」
オ「わかった。テグナ、ありがとうね」
LE「何が？」
オ「Aのそばにいてくれて」
LE「当たり前だよ。俺はAの夫なんだから。
じゃあいってきます」

不安しかなかったけど、病室を出た。

ーーーー
病室のドアをノックすると、Aヌナのオンマが出てきた。

オ「あら、来てくれたの？さぁ、入って」
HK「はい！毎日来るって約束したから。
テグニひょん、もう出ました？」
オ「えぇ、さっきね。Aが寝てる間に」

Aヌナはグッスリと眠っている。
オンマと話したり、本を読んだりしているとAヌナが起きてしまった。

「ん…テグナ…え…？テグナ！どこ！？イヤ！
テグナッ！」

テグニひょんを探して泣きさけぶ。

オ「A、落ち着きなさい！テグナは今、仕事よ」
「知らない！テグナ！イヤだ…怖い…！」

オンマが落ち着かせようと抱きしめてもAヌナのパニックはおさまらない。
病室を出てテグニひょんに電話をかけた。

HK「もしもしテグニひょん！！Aヌナのパニックおさまらない！どうしよう…」
LE《Aに電話かわって》
HK「わかった！ちょっと待ってね！」

病室に戻りテグニひょんの名前を呼んで泣き叫ぶAヌナに電話を渡す。

HK「Aヌナ！聞いて！テグニひょんから電話だよ！落ち着いて…」

僕がそう言ってもAヌナの耳には入っていない。
オンマが抱きしめている間にAヌナの耳に携帯を押し当てた。