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『あー、うんま!』




「身体に染みますね…」




『ふは(笑)確かに、夜中に風に当たりながら飲むビールは美味いな〜』




「あ、タバコ吸っても良いですか?」




『おう、吸いな吸いな』




ふぅ、と煙を吐き出すと空にゆっくりと消えていく




『おれマジでAちゃんのギャップ萌えるわ』




「へ?」と思わず変な声が出る




『お酒飲むとしてもカシオレで酔いそうな顔してんじゃん?』




「それって馬鹿にしてます?」





『そうじゃなくてさ、マジで可愛いからお酒弱そうだっつってんのよ』




「…なんか、ありがとうございます…」




『夜とかさあ仕事帰りとかさあ、気をつけてよ?

すーぐ変な男に連れてかれそうだもん』




「大丈夫ですよ、駅も近いし」




『可愛いし年下だし、心配になるんだわ』




「深澤さんて、絶対女遊び激しいですよね?」




『んなわけないじゃん!何で?』




「だって、すぐ可愛いって言うじゃないですか」




『そんな簡単に思ってもない人に言うと思う?

おれまじ、女の子に可愛いって言ったの超久々だかんね!?』




「嘘だとしてもやめてください!!…何て返したらいいのかわかんないので」





『あー、Aちゃんていじめたくなるわあ』





ふふ、と笑う深澤さん




「もう…深澤さん嫌いです」



1歩深澤さんから離れてタバコを吸う




『ちょ、ごめんて!ほーらこっちおいで』




そう言ってベランダ越しに手首を引っ張ってくると、呆気なく深澤さんの真隣に寄せられる。





「…」




無言でビールを飲む




『えーなに?怒った?』




「…。」




『おーい?Aちゃん?

ねー、ごめんってば、言いすぎたわ初対面なのに』




『今度またビール奢るからさあ、ごめんて!』




無視をし続けるとあからさまにしゅんと小さくなる深澤さん。




「ウソですよ、これくらいで怒るわけないじゃないですか(笑)」




『もー、まあじやめてくんね?焦ったわおれ!』




と頭をわしゃわしゃしてくる。




「焦ってる深澤さんが面白くてつい(笑)」




『完全にやられたわあ』






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作者名:わんわん | 作成日時:2020年4月3日 15時

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