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深澤side









「…んで、なんで俺がジャニーズだって気づいたわけ?」






『この間初出勤だったんですけど…


隣の子のデスクの上に深澤さんがいて』





「俺がいた!?どういうことよ」





『なんだっけ、アクリルスタンド?とか言ってたような気がします』






「ああ…俺たちのグッズか〜

ほー、それにしてもそんな偶然があんのねえ…


てかマジで敬語やめて!?あと深澤さん呼びも!


今更敬語とか深澤さんとかなんかきもちわりいじゃん!?」






『んん〜…』





「俺は確かに芸能人だよ?

もう何年も前からジャニーズしてるし、生きてる世界が違うってそりゃ思うかもしれない、

けど…少なくともこの家に居て、Aちゃんとこうやって話してる時は俺、芸能人じゃないから」





『うん…』






「だからこれからも、俺の事避けないで欲しいかな…」




『…わかった』





「んえ!?マジ??ほんとに!?」





『ほんとだよ 笑』





やっと笑ってくれた…




「つーか俺、結構ガチで凹んでたんだけど


どーしてくれんの??」




『それは、ごめん

あともうひとつ謝りたいことがあって、』






「ん、なに?」




『ふっかと初めて会った時に、なんの仕事してるか私当てられなかったじゃん』




「んー、そうね」




『あの時ふっかが、俺たちもまだまだだなーって


その意味にこの前気づいたの。私ふっかがアイドルとか知らなかったからさ、ホストとか酷いこと言っちゃって…ふっかのグループのことも全然知らなかったし、傷付けちゃったなって、 ごめんなさい』






「なあに、そんなこと?笑」





なんかもう、ギュッてしたくなっちゃったわ





『ちょ…!?』





「ん?どした?」




『ねえふっか、何して「俺とハグすんの嫌?」





『嫌っていうか…』




「嫌じゃないっしょ?ならいーじゃん」




『…』




無言で俺の背中に手を回すAちゃん




なに、ほんっとかわいいんだけど…






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作者名:わんわん | 作成日時:2020年4月3日 15時

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