愛されたい症候群

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紫side



青「なにアイツ。全部無視してたよな？」

黒「関わってほしくなかったんでしょ。」

黄「さっさと帰ろうぜ。」

白「そうだよ！これから海行くんだよ！！早く行こうよ！！」



とっくに興味をなくした４人は帰ろうとしてるけど、どうしてか俺は気になって仕方なかった。


俺らを囲んでる奴らのクスクス笑う声とか、俺らには向けられることの無い視線とか。


絶対になにかあるとは思うけど、ここで聞き出すのはめんどくさい事になると分かってるから我慢。



桃「ねぇ、なんかさっきと空気感変わったよね？」

赤「あの子ちょっと不思議だったしね。」



佐久間と舘さんは俺と一緒で気付いてるみたい。


明日から密かに調べてみようかなって考えてると、阿部ちゃんに呼ばれた。



緑「何してんの？置いてくよ。」

紫「あっ！おい待てって！」



その後はみんなで海に行って毎年のようにはしゃぎまくっていた俺らには、同じ場所にあの子が居るなんて誰１人として気付かなかった。


まぁどうせ明日も学校だし、同じ学年ならいつでも会えるだろって思って甘く見てた。





でもこの日以降、学校で会うことは１回もなかった。

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