愛されたい症候群

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橙side



紫「なに靴箱覗き込んでんの？」



いや、どうでもええやん。


なんで一々聞いてくんねん。


あ、もしかして俺が邪魔で履き変えられんのか。


それはごめんやで。



紫「てか、靴ないの？」



そこ聞いてくる？普通。


心ん中で突っ込むんも疲れてきたわ。



黄「ふっか何してんの？」

紫「いやー、なんか靴がなくて困ってるっぽい。」

青「つかソイツ誰？」

紫「知らない人。」

黒「知り合いとかじゃないんすか？」

赤「確かに見たことないね。」

白「なんかあった？大丈夫？」

桃「ねぇー！この子の靴誰か見てない？」

緑「佐久間、うるさい。ごめんねいきなり話しかけて。」



あれよあれよと言う間に集まってきたイケメン集団。


そういやこの人ら知っとるわ。


入学してすぐに学校中の人気者になった人らやろ。


つまり俺とは住む世界の違う人達。


簡単にゆうと学校の頂点と底辺やね。





ほら、そんな簡単に俺に話しかけるから周りの人らが俺を睨んどるやん。


俺なんも悪ないはずやのに。


勝手に話しとるんはそっちなんよ。


これ返事したらしたで「お前みたいなやつが喋んな」って怒られそうやし、無視したら「せっかく話しかけてくれてるのに生意気」とか言われるやつやろ？
あーぁホンマについてない日やな。


まぁどっちがマシかいうと無視やろって事でさっさと帰ろ。


後ろから色んな声が飛んでくるけど全部無視。


ヘッドホンつけてしまえば聞こえへんしね。

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