愛されたい症候群

-３- ページ3

橙side



準備をして学校に着く頃には昼休みになってた。


授業中に来れば良かったって思ったけど着いてしまったものは仕方ない。


どうせ紙だけ提出したら帰るしなって思ってたんやけど……。


そう上手くいくはずもなく。





滅多に見かけへんのが来たからか遠巻きに俺を眺めるやつ。


俺の事を虐めたそうにウズウズしてるやつ。


我関せずでイケメンを追いかけとる女子軍団。


全部の視線にイライラして逃げるように職員室に向かった。


提出物だけを担任の机に置いてすぐに帰る。


出した進路は希望なし。


実際、今日死んでもええって思っとるくらいに希望なんて持っとらんしな。


さっさといつもの所に行こうと下駄箱に着いたら、やっぱりというか俺の靴は無くなってた。


離れてたんなんて数分やのにみんな暇人やねぇ。


こうなる事は予想済みやしもう一足、カバンに持っとる。


それを出そうとしたんやけど。



紫「あのさぁ……。」



初めましての奴に話しかけられてもうた。


人見知りにとって辛いんはこういう時よな。


その前にお前誰やねん。

-４-→←-２-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す