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橙side
桃「あの時から学校で見ないから心配してたんだよ!」
「はぁ…………。」
桃「特にふっかとかヤバいよ。あんなに人のこと気にかけてるのなんて初めて見たって感じで。」
ふっか?誰?俺、誰も名前とか知らんねんけど。
それがそのまま顔に出てたんか、謝りながら説明してくれた。
桃「いきなり言われても分かんないよね?ふっかは、この前最初に話しかけた顔のデカい人ね。で、俺は佐久間大介!さっくんって呼んで!!」
んー?分かったような分からんような。
とりあえず、ふっか?って人と佐久間さんの事は覚えたで。
まぁ明日には忘れてるんやろうけど。
そんな事より何で今、俺に話しかけたかが問題なんよ。
ほっといてくれたらええんに。
橙「それより何か用事でもありましたか?」
桃「いやー、ここで寝てたら風邪引くかなー?って思って?」
橙「わざわざ、ありがとございます。じゃあ帰りますね。」
こういう時はさっさと帰るんが1番や。
それにそろそろ涼しくなってきたしな。
ホンマに風邪引いてもうたら仕事行かれへんもん。
桃「待って!1つだけ!いい?」
橙「なんですか?」
桃「学校には来ないの?俺とふっかと舘様で最近見ないねって話してて。」
橙「…………。」
桃「ごめん。いきなり過ぎたよね。」
橙「別に。けどあんたには関係ないやろ。」
桃「そうだよね。ごめんね?じゃあ、暖かくして寝なよ!バイバーイ!!」
それだけ言うと、佐久間さんは嵐のように帰って行った。
疲れて休憩してたんに、余計に疲れたしもたわ。
何が最近見いひんや。お前らにはなんも関係ないくせに。
でも、暖かくして寝なよ…………か。
そんなこと言われたん初めてや。
なんかちょっと嬉しいかも。
いやアカンねん。
これで信じて、また裏切られたら絶対に立ち直れへん。
今まで何回裏切られてきたんか数え切れへんもん。
なんの心配もせずに生きられるってええなぁと思いながら家までの道を歩く。
後ろでは夕日が沈んで夜が始まろうとしていた。
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スノードロップ(プロフ) - R.Y kanoさん» コメントありがとうございます!短編集も作ったので、ぜひお暇があれば見に来てみて下さい! (2021年1月4日 23時) (レス) id: cb6f131ade (このIDを非表示/違反報告)
R.Y kano(プロフ) - お話とても面白かったです!ぜひ短編も読みたいです! (2021年1月4日 1時) (レス) id: e28c2c390a (このIDを非表示/違反報告)
スノードロップ(プロフ) - むむむさん» コメント&リクエストありがとうございます!ぜひ!書かせていただきますので、更新を楽しみに待っていて頂ければなと思います! (2021年1月4日 1時) (レス) id: cb6f131ade (このIDを非表示/違反報告)
スノードロップ(プロフ) - ジーナさん» コメント&リクエストありがとうございます!ご希望にお応えできる物が書けるか分かりませんが、更新されるのを楽しみに待って頂けると嬉しいです! (2021年1月4日 1時) (レス) id: cb6f131ade (このIDを非表示/違反報告)
スノードロップ(プロフ) - Miitoさん» コメントありがとうございます!短編集、作ったのでお暇なときにでも、ぜひ見てやって下さい! (2021年1月4日 1時) (レス) id: cb6f131ade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スノードロップ | 作成日時:2021年1月2日 4時