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せっかくのドライブだけど、正直めまいがして起きてられへん。

亮ちゃんには強がって見せたけど、
視界がグルングルンして、目を閉じても体が回転してるような感覚になってしんどかった。

だけどなんとか眠ったり、時々起きてみんなの会話を聞いたりして到着するのを待った。

.

安「おーくら〜、着いたで〜起きれるか〜?」

「…やす〜、起きとるで〜」

丸「何や起きとったんか!外みてみ!!」

「んー?」

めまいがしつつも、おそるおそる目を開けて外を見てみると、

満開に近い桜並木が見えた。

思わず泣きそうになった。

もう花見とかこんな楽しいこと、できずに死んでまうんやろかとか考えてて、だけど皆んなが俺なんかのために色々考えてくれて、いつでも背中押してくれるから
そのおかげで今も生きれてるんやって思うと…


安「きれいやなぁ。」

亮「大倉?外出てみる?」

「うん。ごめん、ちょっとだけ肩つかませて」

丸「おいで!僕の方におつかまり!」

こんなわがまま言っても、笑いに変えて和やかな雰囲気で俺をサポートしてくれるまるちゃん。ほんま感謝しかない。

.

少し歩いた先に、花見スポットがとれたと横山くんがはしゃいでいる。

レジャーシートに寝転んで桜の香りに包まれながら、しばらく桜を眺めた。

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作者名:Aqua | 作成日時:2019年6月30日 22時

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