日常と非日常。【水溜りボンド】

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(カンタside)






とても幸せな夢を見た。


え？どんな夢かって？
それはねー…トミーにプロポーズされる夢。


夢でもそりゃぁ、僕達は結婚出来ないよ。

でも夢でも物凄く嬉しかった。



「…ンタ、カンタ」


「ん…あれ…俺ソファで寝てたよね…」


「あれじゃ風邪引くから連れてきたんだよ」


「ふーん…」


「お前なんか夢でも見てた？」


「え、なんで？」


「いや…なんでも。」



トミーには内緒にしよっと。


なんか近い距離だからドキドキしちゃうな…


あ、そうだ、トミーにケーキ買ってきたんだ。




「ねぇトミー？」



「ん？どうした？」



「甘いの買ってきたけど…食べる…？」



そしたらトミーが少し迷ってたからどうしたのかと思ってたら



「…甘いのも良いけど今は甘々なカンタが欲しい」



って言われてへ？ってなってたけど考える暇も与えず



トミーに唇を塞がれた。




「んっ…んんっ…！！」



急だったから離れようと思ったら頭を抑えられ上顎を舌でなぞられる。



久し振りだから力が抜けちゃってそれと同時にトミーの
熱い舌が口内に入って俺を翻弄してくる。



「あっ…んぅ…っ」



くちゅっ…と水音と自分の声が静かな部屋に響く。



久し振りだからか段々物足りないなって思い始めた時に唇が離れてしまった。



「はぁっ…とみ、っ…」



「…疲れちゃうから今日はこれでお終いな。」





ずるい…こんな気持ちにさせて中途半端にするなんて。



いつもは自分から求めないけど今日は自分から

求めたくなる位物足りなく感じる。





ねぇ、トミー、どっちが先に負けちゃうか勝負しよ？





「…やだ、とみぃ…もっとちょうだい…？」



トミーに求める時にはいつも服の裾を掴んでしまう。

恥ずかし過ぎて自分でも分かる位凄く顔が熱くなってる。




俺から求めたのが本当に久し振りでトミーは

びっくりしたのか目を見開いたと思ったら

少し照れ臭そうに頭を掻き




「…手加減しねぇからな」







この時、君が俺に負けてくれる数少ない瞬間。

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