酷い作品と二番星 ページ14
「"今日あま"ってこんな作品だったっけ!?」
ルビーも引き気味に・・・というか普通にめっちゃ引きながら言う。大根ぶりが酷い上に陳部な内容。そりゃ星1にもなるなぁ・・・
「概ね、こんな感じじゃなかったかしら・・・」
『ミヤコさん、遠慮しなくていいんだよ』
「いや、遠慮というか・・・」
「演出とかはしっかりしてるから、見れないことはないけど・・・なんか原作にいないオリキャラが活躍してるし〜・・・」
ルビーは頬に手を当てながら言う。見れないことないか?これ。見れなくない?共感性羞恥働くくない?見てられなくない?(失礼)
オリキャラに関してはできるだけ多くの役者を使いたい制作側の事情だとかなんとか。それにしたって酷い。ファンに刺されるぞ。
ルビーは原作片手に戻ってきたアクアから原作を取るとページをペラペラと捲る。
「展開もさ、こんなんじゃなかったよね?」
「原作14巻分を半クールで収めるとなると、どうしても物語をカットする部分が出てくるのよ」
「役者の演技も・・・」
「演技未経験の子が多いみたいね」
『その割に顔だけは一丁前に良かった』
ルビーはミヤコさんの顔を見て、私の顔を見て、パソコンを見て、原作を見た。
そして一言。
「何ていうか酷いね!?」
「ストレートに言い過ぎよ」
『抑えた方でしょ』
「ていうかロリ先輩ってさ、もっと演技上手くなかった?」
『それは私も思ったけど・・・まぁ・・・』
あの新人役者達に対する配慮・・・大根役者ぶりを目立たせないためのカモフラージュだろう。多分指示されたものじゃなく自分で考えたものだろうけど。
成長したんだろうな・・・
104人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Wolf @ 元フェアリー | 作者ホームページ:http
作成日時:2024年1月21日 23時