身の危険しか感じてない ページ40
「で、どうする？」
『どうするもなにも…』
なんでこいつは選択肢が一つしかない問題をわざわざ私に判断を委ねてくるのか
ったく…
『行きますよ…はぁ…』
「よっしゃ！」
隣でガッツポーズをして喜ぶゾム
どういう経由で死にかけた少女が舞踏会なんなに参加するんだ。
面倒くさ…こんなことなら…
『さっさと死ねばよかった…』
ボソッと愚痴ったその瞬間
隣の悪魔が牙を向いた
「ダメに決まっとるやろ？
それに…Aの命はもうAのもんやないから。勘違いせんといて」
『っ…はぁ…はいはい。死ぬまで共に居ますよ。』
「死んでも…やで」
…魂まで私を捉えるつもりか。
ありえないほど執着に染まった瞳はもう私にはどうしようも出来ないな。と諦めた
「ハイハイ。二人の世界から帰ってきてやー」
『ごめんなさい。で、なんでしたっけ？』
べりっとゾムから離れ、お二人の方に向きなおる
「あー…魔術師として同行させるまでだったか？それで、印はもうついてるからゾムの婚約者と言う設定で行こうと思ってる。異論は？」
『ないです』
「ないでー。」
「ならOKだな。マナーについてはオスマンに、魔術についてはエミさんに教えて貰え。服装は…ドレスでいいか？」
『イヤです』
「…なぜだ？ドレスなんて女の憧れじゃないのか？」
『隣のこいつが面倒くさそうだからです。魔術師っぽい格好がいいです』
「分かった。手配しておく。当日はバレないように仮面を付けてもらうが…」
『わかりました』
「仮面は良くてなぜドレスはダメなのか…」
『隣の変態が何するかわかんないからですよ。察してください』
ほんとに察してください。
舞踏会にかこつけて何されるかわかったもんじゃないから
ホントに怖いわー
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pandapanda216(プロフ) - これの続き見たい (2021年2月18日 14時) (
レス) id: 9fe8803e94 (このIDを非表示/違反報告)
有(プロフ) - これの続き（？）のpi君の奴最高ですね！！！！既に！！ (2019年8月10日 22時) (レス) id: 809a57d1b1 (このIDを非表示/違反報告)
音斬湊(プロフ) - 最終回だった…取り敢えず完結おめです！続き読みたいです！番外編か続編希望です！！ (2019年8月10日 10時) (レス) id: e231a66eea (このIDを非表示/違反報告)
有(プロフ) - うわお。まさかの最終回。有難うございました。ほんとに。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 809a57d1b1 (このIDを非表示/違反報告)
yoru(プロフ) - 面白い！足りない！もっと続きが読みたい！！続編希望めう！！！ (2019年8月9日 15時) (レス) id: 9724c84fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リラ | 作成日時：2019年6月4日 20時
