デコルテ ページ23
『っ…！熱っつい…！』
「ん…」
ジワジワと熱を帯び、刻まれていくキスマーク
胸元に付けられたシルシがさらに私を熱くする
ゾムから与えられる熱が、こんなにも過激だとは予想もしなかった
だんだんと熱で頭がふわふわとしてくる
あ、れ…これ、ヤバイ…？
「っ……ぷは…はぁ…終わったで。って…大丈夫か？」
『だいっ…じょば、らい…』
胸元から離れたゾムが心配そうにこちらを除く
何とか返事をしたものの、ろれつはまだ回りそうにない
「クタクタやん。…ちょっとやりすぎてしもうたけど…ホンマにこれから大丈夫なん？」
『はっ…はぁ…！』
荒くなる呼吸を何とか抑え、そして新たに胸元に咲いた黄緑の紋章に目を向ける
『おまっ…ガチでデコルテにつけやがった…！』
「見えないところって言うたのはAやん」
『なんでこんな変なところに付けんのさ！！』
「…俺の趣味？」
『死ね変態！』
本来なら赤く咲くキスマーク
けれど悪魔達には多少違う意味でこの花をつけるらしい
《所有印》
私たち人間も主に、愛しい人にコレは自分のものだと知らしめるため、このキスマークを付ける
だが、悪魔が人間に付けるキスマークはつけた途端色と形が変化し、一生消えない鎖となる
契約の証のようなものなのだ。この紋章は
ゾムの色である黄緑、そしてこの国の紋章
それが私に刻まれたということ。
ただそれだけ。されどそれだけ
『ったく…消えないんでしょ？どうしてくれんのよ…』
「ええやん。かわええよ」
『お前の趣味は聞いてない。ﾁｯ…着替えてくる』
「腹減ったからなるべく早く帰ってきてや！」
『うるさい変態。そこで大人しくしてろ』
「…喰らい尽くしたろか？」
『ご、ごめん…』
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《所有印》とは…
悪魔が人間につける契約の証のようなもの
キスマークを付けたところに変化し刻まれる
基本的に主従関係の証である
《所有印》を付けられた人間は、契約した悪魔未満の階級の悪魔からの食事の拒絶が可能
契約した悪魔には常に位置を把握される
その昔には契約した悪魔を使役した人間もいたとか…
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pandapanda216(プロフ) - これの続き見たい (2021年2月18日 14時) (
レス) id: 9fe8803e94 (このIDを非表示/違反報告)
有(プロフ) - これの続き（？）のpi君の奴最高ですね！！！！既に！！ (2019年8月10日 22時) (レス) id: 809a57d1b1 (このIDを非表示/違反報告)
音斬湊(プロフ) - 最終回だった…取り敢えず完結おめです！続き読みたいです！番外編か続編希望です！！ (2019年8月10日 10時) (レス) id: e231a66eea (このIDを非表示/違反報告)
有(プロフ) - うわお。まさかの最終回。有難うございました。ほんとに。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 809a57d1b1 (このIDを非表示/違反報告)
yoru(プロフ) - 面白い！足りない！もっと続きが読みたい！！続編希望めう！！！ (2019年8月9日 15時) (レス) id: 9724c84fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リラ | 作成日時：2019年6月4日 20時
