私の全てが彼らの食事 ページ19
「だからAはゾムに食われても死なへんよってこと」
『………なーんだ』
まぁ要はつまり、生き地獄
あの場でゾムに私は命をあげた。つまりはもう彼の食料以外の道は私には無いのだ
永遠にその命を、魂を…捧げ続けることになる
『なにそれ…家畜かよ』
「ま、そんな粗末な扱いをするつもりはないで？」
「そこら辺を決めるのはゾムさん達ですけど、それ相応の対応はさせていただきますよ？」
『…食料なのに？おかしくない？』
「ゾムさんが持ってきたんやから不味いはずないって知ってるし…おれらもおこぼれくらいは欲しいなぁ…って思いはあります」
うっわぁ…こういうとこは悪魔らしい
貰えるとこはきっちりと貰っていくトコ
『でも、私まだゾムにそれっぽいことされてないし…あ、涙は食べられた』
ゾムに会う
直前になめ取られて…
「涙っ？！」
「え、あいつ涙しか食ってないん？！」
がたっ！と二人が立ち上がる
え、なになになに？
「涙だけで…ゾムが気に入るって…相当やで」
『え？…え？』
「へぇ…ぜひとも興味がありますね」
『あ、エーミールさん』
お、おかえりなさい。とりあえず説明お願いしていいですか？
「相当珍しいですよAさんあなた…」
『ど、どういうことですか？』
「涙は我々の味覚で一番嫌う味なんですよ」
『…なんでですか？』
「主に悲しみの感情から出るものだからですよ。
吸血鬼も興奮状態にする効果を持つ毒を持っています。それと同じように…我々も喜びなどの感情を主に好んで食べるんです」
『へぇー…じゃあ』
「ゾムさんが涙しか食べてないというのが本当なら、我々の嫌う味でも、相当美味しく感じたんでしょうね」
「珍しいですよ」とエーミールさんが付け足す
その目は興味に彩られていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 855人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pandapanda216(プロフ) - これの続き見たい (2021年2月18日 14時) (
レス) id: 9fe8803e94 (このIDを非表示/違反報告)
有(プロフ) - これの続き（？）のpi君の奴最高ですね！！！！既に！！ (2019年8月10日 22時) (レス) id: 809a57d1b1 (このIDを非表示/違反報告)
音斬湊(プロフ) - 最終回だった…取り敢えず完結おめです！続き読みたいです！番外編か続編希望です！！ (2019年8月10日 10時) (レス) id: e231a66eea (このIDを非表示/違反報告)
有(プロフ) - うわお。まさかの最終回。有難うございました。ほんとに。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 809a57d1b1 (このIDを非表示/違反報告)
yoru(プロフ) - 面白い！足りない！もっと続きが読みたい！！続編希望めう！！！ (2019年8月9日 15時) (レス) id: 9724c84fb1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リラ | 作成日時：2019年6月4日 20時
