私の初恋は黒服の車掌 part2

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−ノボリside−


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−A様は私の隣でランタンを見送っていた。



彼女の叶えたい夢は、きっと本当に大事な夢なんだろう。



私も自分の放ったランタンを見つめる。



___私が込めた願いは、



『A様といつまでも仲良くいられますように。』



そう願った。



あ「____ノボリさんは、なんてお願いしたんですか？」



ノ「___！！」



祈り終わったA様が突然尋ねるので、私は思わず驚いた。



____そんなの、言えるわけ...



ノ「それは...秘密です。」



あ「そう、ですか。ざーんねん。」



ノ「___A様は、何とお願いをされたんですか？」



あ「___会いたい人がいるんです、このライモンシティに。
その人に1日でも早く会えますようにって、そう願いました。」



ノ「会いたい、人。」



初めて聞いた、そのお話は...



ノ「___どこにいらっしゃる方、なのですか？」



あ「___私が小さい頃、両親とライモンシティに旅行に来たんです。
その時に出会った方なのですが...」



ノ「___お会いできるといいですね、その方に。」




あ「___はい、ありがとうございます。
ノボリさんも、叶うといいですね。ノボリさんの夢。」




A様は綺麗な笑顔で、そう言った。



____A様、あなたが会いたいと言うその方は男性...なのでしょうね。



A様がいつも見せる顔とは全く違う顔をしていたので、私には分かります。



本当は、叶ってほしくないです。



あなたのその夢は。



どうして、こう思ってしまうのか...



自分がどうしてこんな考えを持ってしまうのか分からなくて、



自分自身にイライラした。



A様、こんなふうに考えてしまい



申し訳ございません____。



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