泡と天使3 ページ12
玉森side
ーーー
慌てて、タオルを腰に巻いて
Aを走って追いかける俺。
.
リビングに入ると、
太兄に抱っこされて嫌がっているAを発見した。
裕「こらー、A。
まだ洗い流してないでしょー！」
宏「おい、お前もそんな格好で…」
裕「ははっ、ごめんごめん。」
太「はい、A。
もう一回お風呂はいっておいで。」
と、太兄からAを受け取る。
.
裕「お騒がせしました…。」
『やぁよー！おろちてよー。
わたにぃに、みしぇるのー。』
裕「何言ってんの。こんなとこ見られたら
渉兄に怒られ………「俺が何だって？」
.
.
………………。
.
裕「……………。」
渉「何、この悲惨な状況は。」
裕「…すみません。」
泡と水浸しの部屋に心底ブチ切れた渉兄。
.
『わたにぃー、たぁねぎよー！』
そんな渉兄に怯える事なく見上げてるA。
…濡れたままで泡だらけの格好で。
.
……うん。空気読もうか？A。
こういうところはニカに似たのかな？
.
渉「…うん、可愛いね。たまねぎね…
……はぁ……おい、太輔。」
太「……はいよ。」
渉兄が太兄に合図すると、
太兄とお風呂入ろうねーって
抱えられて風呂場に連行されたA。
.
.
俺はというと____
.
渉「泡。」
裕「拭きます。」
渉「水滴。」
裕「拭きます。」
渉「そこも！」
裕「拭きます。」
.
.
大量に飛び散った泡と水滴を
渉兄に指示されながら拭かされました。
…上半身裸で。
.
.
____その結果、
裕「……ハックション！！！」
後日、湯冷めして、盛大に風邪をひいた。
けど、
『Aが、よしよししてあげぅねー。』
って、俺に付きっきりで甘えてくれたから
よしとします。
★end★
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作者名：Bear | 作成日時：2015年12月18日 20時
