64,「煩悩」 ページ20
前回。
春千夜君が常識人かと思いきや常識人じゃなかった事を知ってしまった！！！！
『マイキー君からは、その、早く来いとか言われてるんだよな………？』
「はい、至急と言われてますよ」
『ご、ごめん私が変な事考えなければ万事解決だし一分だけで良いから精神統一してもいいか？そんで煩悩を取り払っ、』
すると、不意に春千夜君に腕を取られた。
『？』と小首を傾げるが、彼はお構い無しで私の手を自分の首の所に持っていき。
ひた、と自分の鎖骨辺りに触れさせた。
『っっはえ！？！？』
急な事に吃驚し過ぎて春千夜君の手を振り払おうとするが、彼はふわりと笑って私の耳元で囁いた。
「お前が俺の体に変なソウゾウしてっから時間取ってんだろ？」
敬語じゃない、口調の崩れた言葉。それによってか一段と低い声にふるりと体が震えた。
つーかその言い方語弊を生むから辞めろ！！！
「なら、慣らして緊張しない様にするしかねぇだろうが………文句言うな」
『は！？なら別にこの方法じゃなくても良いだろ！って、ちょ！？恥ずかしくないのかよ！！』
今度はするりと私の手を自分の服の中に入れられる。待て待て待てどんなプレイですかっ！？！？
あ、待って、無理胸筋…………じゃねぇ！
辞めろ私の指先！！！感覚を拾うな！！あっ待って今触れたの何！？辞めてちょっと！神経よ一時的に麻痺しろ！！
『春千夜君、マジで私恥ずかし過ぎて死ぬ！無理だ辞めてくれ！馬鹿なんか！！』
「その反応はまだ慣れてねぇって事で良いんだな？」
『ぴゃっっ、待て辞めろ辞めろ！！え筋肉逞しい………じゃない！！違う！！！』
春千夜君は全く恥ずかしがらず………何なら楽しんでる様だった。常識人でも何でもない、根っからのドＳだコイツ。
『っ常識人だと思ってたあの時の喜び返せやこのやろぉ…………っ』
ちょっとムカついて、そして未だ手で感じてしまう温もりに恥ずかしくなり、もう片方の手で春千夜君を軽く押した。
強く突き飛ばすとかは東卍相手に勇気ないわ。春千夜君筋肉凄いしボッコボコにされそう。
「へぇ、」
『っ、！？』
が、直ぐ様その事を後悔した。
ぬるりという感触と耳の中に何かが入ってきて塞がれる感覚。音が遮断され、その代わりピチャッと耳の中で生暖かい何かが蠢く。
簡潔に言うと……春千夜君に、耳の中に舌を突っ込まれた。
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3039人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛\(??)/(プロフ) - 続きが楽しみです！！ (9月8日 16時) (
レス) @page37 id: 1f94bf8b32 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です最強です文才天才すぎですめちゃくちゃ好きです、、お手隙の際に更新してもらえたら嬉しいです！！完結までついて行かせてください！ (2023年1月20日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 可愛いのとか、弟にしたくなるきもちわかります！こんなにも私が望んだ作品はないです！！ありがとうございます！！これからも更新頑張ってください (2023年1月2日 2時) (レス) @page33 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新ってしないんですか？私、この小説が大好きです！ 更新待ってます！！！！ (2022年7月24日 1時) (レス) id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃ - サーモン……！！寿司ネタのサーモンは苦手ですけど、塩焼きの鮭なら大好きでありますわ！！！なので……続きをお恵みくださいまし………ｶﾞﾊｯ… (2022年7月16日 19時) (レス) @page40 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：実珠
| 作成日時：2021年8月4日 22時
