59,「履歴」 ページ15
その後ご丁寧に帰された。
部屋から出たら灰谷兄弟が迎えてくれて、質問攻めになったけど。
「ねー、大将に何された?」
『いや何も?姉弟っぽくなった』
「成程落とされたのか。で、何された?」
しつけぇ……
うん何もされてねーよ。
何も、されてない………………
唇に、唇を………あれは……何もされてないに入る?
いやあれは姉と弟のじゃれ合いみたいなもんだったろノーカンだろ?何もされてないよ多分。大丈夫だって私は。
でも待て。舌は?じゃれ合いで舌とか入れられそうになんの??姉弟でも舌はねーだろ。シスコンとブラコンでもそんな事しねーぞ。多分。
………………待て。じゃあアレはカウントされる?
『……………………。』
「あ、顔真っ赤になった」
「絶対ェなんかされただろ」
『ち、違う。ヴェネツィア共和国がヴェネツィア共和国だよなって話をしたんだよ』
「なんでヴェネツィア共和国?」
「いや絶対なんかされただろ」
『うるせぇ!!ヴェネツィア共和国の話の溝はマリアナ海溝並に深ェんだ!』
「言い訳は見苦しいぞ」
『あ!!?何ならヴェネツィア共和国の偉大さを事細かに語ってやろうか!?』
「マジで見苦しいから辞めとけ」
その後ちょっかいをかけられつつも、車で駅まで送ってもらった。家まで送られそうになったが粘った。
いやだってからかわれるのが嫌だし。
駅でおろせ!家を知ろうとすんな!!私の家の敷居は安くねえぞ!!、って大声で自分でもよくわからん事を叫んでたら爆笑されて承諾された。
.
.
「んじゃまたねー」
「またちょっかいかけに来るからな」
『来んなマジで警察連れてくるぞ白谷兄弟』
「勝手に色薄めんな」
憎まれ口を叩くと、二人はクツクツと面白そうに笑った後また高そうな車でブロロロ……と去っていった。
(………なんか急な一日だったな)
とりあえず今何時だ?と思い、確認しようと携帯を取り出すと。
(おい、待て待て何だこの着信履歴。一瞬携帯ぶん投げそうになったわ)
順番にマイキー君、マイキー君、マイキー君、ドラケン君、マイキー君、千冬君、ドラケン君、三ツ谷君、マイキー君、千冬君、場地君、千冬君、千冬君、マイキー君、場地君、マイキー君、三ツ谷君、マイキー君、マイキー君。
待て、マイキー君多すぎね?
つか怖。
ー
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愛\(??)/(プロフ) - 続きが楽しみです!! (9月8日 16時) (レス) @page37 id: 1f94bf8b32 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です最強です文才天才すぎですめちゃくちゃ好きです、、お手隙の際に更新してもらえたら嬉しいです!!完結までついて行かせてください! (2023年1月20日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 可愛いのとか、弟にしたくなるきもちわかります!こんなにも私が望んだ作品はないです!!ありがとうございます!!これからも更新頑張ってください (2023年1月2日 2時) (レス) @page33 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新ってしないんですか?私、この小説が大好きです! 更新待ってます!!!! (2022年7月24日 1時) (レス) id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃ - サーモン……!!寿司ネタのサーモンは苦手ですけど、塩焼きの鮭なら大好きでありますわ!!!なので……続きをお恵みくださいまし………ガハッ… (2022年7月16日 19時) (レス) @page40 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年8月4日 22時