永瀬先生、愛をください。 (ページ18)

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「おかあさーん、コンビニ行ってくるね」

無性に甘いものが食べたくなって
家から近くのコンビニへ向かった

生まれてからずっとこの街で育ってきた

周りには公園があってスーパーがあって
特別都会っていうわけじゃないけどここが大好き

ちなみに妃那は中学になる時にここへ引っ越してきた

コンビニに着く一歩手前で私は立ち止まった

なぜならコンビニに入っていく
永瀬先生…と美香先生

なんで2人が一緒に？…

今日は土曜日、学校は休みのはず

美香先生は隣のクラス、2組の担任

わたしの心はぎゅっと締め付けられた

でも私はコンビニに向かった

先生の言ってたことこうゆうことかって

全くダメージ受けてませんよって先生に見せつけたくて

“いらっしゃいませー”

わざとらしく先生達の方へ行った

わたしは何も気づいてないかのように
商品を選ぶふりをした

『藤田？』

先生がわたしに気づいた

「こんにちは、あれ？美香先生？」

『たまたま会っただけやで』

「べつになんで一緒にいるんですかなんて聞いてませんけど、それじゃ」

そう言い何も買わずに私はコンビニを出た