雪どけの病棟

素直になれない　目黒　リクエスト ページ21

医師＝阿部
看護師＝ラウール

阿部side

阿部「めめ？」

目黒「ごほっ、無理。」

ずっとこの繰り返し
咳が出てるのに治療拒否

小さい頃から変わってない
でも、中学生になって反抗期になってからか言葉は冷たくなった気がする
本心は冷たくないと思うけどね^^;

阿部「ラウールが吸入器持って来たら…」

目黒「うるさい。」

最近のめめの口癖にもなってる言葉
誰かに何か言われると、うるさいで片付けようとする

阿部「めめ？うるさい事何も言ってない。」

目黒「言った。言ってる、今。」

阿部「あのさ、最近注意したよね？言葉キツイよって。」

目黒「ごほっごほっ、だからうるさいって、っ！！」

大声で俺に怒鳴った瞬間咳き込み続けるめめ

阿部「めめっ？！ゆっくり深呼吸出来る？大丈夫、ビックリしたね(撫)」

治まらない咳に焦って上手く呼吸が出来ないめめの背中をさする

目黒「ん〜んっ、やめて、触んないで。」

阿部「めめ？いい加減にしないと発作起きるよ？これはわざと怖い事言ってるんじゃない。俺はめめの担当医だよね？めめの病気を治す為に治療してるよね？今のままだったらどうなるかぐらい分かるんだよ？」

目黒「ごほっごほっ、しら、ないっ、はぁっはぁっ」

胸を抑えて俯くめめ
すぐに寝かせてコールしてラウールに必要な物を持ってきてもらう

小さい頃と違って素直になれないめめ
でも、本当は小さい頃と変わってないんだろうなぁ

ラウール「めめ大丈夫？！必要な物全部持ってきました。」

阿部「ありがとう。めめ、点滴するよ。ラウールめめに吸入よろしく。」

目黒「やめて、ごほっ、はぁっはぁっ」

ラウール「めめ？苦しくてもやらないといけないの。分かってるでしょ？」

目黒「苦しく、ないからっ。ねぇ、ラウ…お願いっ。」

ラウールになら本音を言えるのかな
めめの言葉に頷きながら吸入器を近づける
プロとして気持ちは聞いてあげても譲れないからね

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