保健室と幼馴染-Sho.H- 1 ページ41
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「疲れた」
保健室の先生の椅子。彼の放課後の定位置。
その椅子に勝手に座り、くるくると回りながら天を仰いだ彼は、ボソッと呟いた。
『……モテすぎて？』
私の問いには答えず、俺三半規管強いな、なんてあからさまに話を逸らすから
呟いたのはそっちだろ…って心の中で文句を言った。
『紫耀がみんなに優しくするからじゃん』
毎日毎日、女子たちは紫耀が歩いているだけで悲鳴にも似た歓声をあげている。
まるでアイドルみたいに。
アイドルと違うところといえば、もれなく紫耀と話せるところ。
紫耀が決して遊んでるわけではなく、ただ彼が気遣い屋のせいで、彼の優しさにつけ込んだたくさんの女の子が言い寄ってくる。
そうして、いつも彼は放課後になるとぐったりと疲れているのだ。
「優しいって何？俺、優しいの？誰にでも？」
『優しいね、誰にでも。』
話しかけられたら返すのが普通じゃんか、って考え込む紫耀は、最終的にいつも、無視できなくね？っていう考えに至って変わらない日々を過ごすことになる。
「Aだったらどうする？」
『私が毎日めちゃめちゃモテてたら？』
「うん」
それ、自分がめちゃめちゃモテてるって言ってるようなもんじゃん、とはわざわざ言わない。
だって自覚するほどにモテているのは事実だから。
『みんな従えて歩く、かな』
「そんなAやだ〜」
『嘘だよ(笑)』
「ねぇ、真剣に考えてよ」
『わかんないよそんなの、紫耀みたいにモテないもん』
投げやりに言葉を返すと、紫耀が何か考えるように顔をしかめる。
「Aにいろんな男が近寄ってくるの、めっちゃ嫌なんだけど」
たまに紫耀の発言にはドキッとする。
どういう意図で言っているのか、何年一緒にいてもわからないことがたまにある。
『その心配は無用ですけどね』
平然と、できるだけ自然に返すようにはしてるけど、内心嬉しさと苦しさが半々、といった感情になっている。
天然な彼が、わたしの気も知らず、平気でそういうことを言うから。
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hinata(プロフ) - ゆかさん» いつも読んでいただきありがとうございます！！ずっと見てくださってるなんて…ほんと嬉しすぎます！(；；)そう言っていただけるならいくらでも書きますので！これからもぜひよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年2月16日 23時) (
レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - 月さん» はじめまして！！読んでいただきありがとうございます(；；)リピ読み…！めちゃめちゃ嬉しいです！！！また気が向いたときにお読みいただければ幸いです…！コメントもありがとうございました！！ (2021年2月16日 23時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 更新嬉しいです！ずっとお気に入り作者登録しております。また新作書いてください！飛んできますので！笑 (2021年2月15日 0時) (レス) id: 3890b64e54 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - hinataさんはじめまして。完結おめでとうございます！保健室とベッド好きすぎてリピ読みさせてもらってます！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - AAAさん» わああとっても嬉しいです(；；) ドキドキしながら投稿したのでそんなこと言っていただけるなんて、、 わたしも頭の中で続編考えてしまいました笑 これからもよろしくお願いします！m(_ _)m (2020年4月14日 19時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年8月18日 5時
