今日失恋しました�Α覆犬紊蠅曚�） ページ31
「…北斗、俺らの適度な距離感ってどれくらいの距離？」
「そ、れは…」
雄の目をした樹に見下ろされ、押さえ付けられてる両腕が痛い。
「俺はさ、北斗との距離感は0にしたいんだよ。北斗…俺はずっとずっと…ずっと昔からお前が好きだった」
樹の顔が切なそうに歪んだ。
「樹…」
樹の告白に俺の頭は真っ白になった。
だって、失恋したと思った相手が、まさか、自分を好きだって言ったくれてるなんて…信じられないよ…。
「やっぱり嫌か？メンバーにさ、こんなこと言われて気持ち悪い？
でもごめんな、もう俺も我慢できないんだ。友達でいいから北斗の一番近くに居られればって思っていたのに…あんな風に距離を取られて…北斗の近くに別の人間がいるなんて気が狂いそうだった。
それなら…北斗が嫌がっても拒絶しても奪うしかない。だから諦めて俺に奪われて」
樹はまた噛み付くようにキスしてきて俺の服を乱暴に脱がし始めた。
「あ…！や、待って…！待って！」
「待たない。抵抗するなら縛る…」
樹の目が本気だった。
「樹…！お願い話を聞いて！俺も…好きなの…樹のこと！だから…樹！」
樹の手が止まり、目を大きく見開いて俺を見つめた。
「えっ…？北斗…マ、ジ…？」
「うん…俺も、俺だって…樹が好き…」
「ならなんで…！あんな風に距離を取ったんだよ！」
「樹に…好きな人がいるって知ったから。だから…もう近くにいちゃダメだって思った。樹の時間をずっと俺が独占していたことに気づいたから。
樹に好きな人がいるのが分かって俺は失恋しちゃったけど、
樹の恋は邪魔したくなくて…負担にはならないようにしないとって思ったんだ。
だから…距離を取った。
樹に時間を返すため、自分の失恋の傷を癒すために…距離を取った…」
話してるうちにポロポロと涙が溢れてきた。
あぁ…俺、ホントに樹が好きだ。
この1ヶ月ずっと樹と離れてて寂しかったんだ。
「バカだな…北斗。いや、おれもバカだ…」
樹は俺を抱きしめてきた。
今まで怖かった樹とは違い、優しくて、でも離さないって言わんばかりに力強く抱きしめてくれた。
「俺の好きな人は北斗なんだ。北斗だけが好きだ。北斗…俺と付き合ってくれますか？俺の恋人になって…」
樹が沢山嬉しい言葉をくれた。
樹が俺だけを好きだって言ってくれた。
「うん…俺も樹が好き。お付き合い…お願いします」
嬉しくて抱きしめられた樹の腕の中で沢山泣いてしまった。
俺たちの長い片思いは…今日終わった。
今日失恋しました�А覆犬紊蠅曚�）→←今日失恋しました�ァ覆犬紊蠅曚�）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おゆまる(プロフ) - モモさん» こちらこそ…リクにお答えできずごめんなさい(＞人＜;)今手掛けてる作品が多くて…申し訳ありません。 (2020年11月10日 6時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - リクエスト何度もしてしまってごめんなさい。お忙しい時に申し訳ありませんでした。メッセージありがとうございました。 (2020年11月4日 18時) (レス) id: fc4a04495a (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - モモさん» 読んでいただきありがとうございます(o^^o)リクはなかなか書けていないのが現状でして…難しいかもしれません…本当にごめんなさい(＞人＜;) (2020年11月3日 18時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - いつも楽しく拝読しています。今日失恋しましたが好きなのですが、この二人の続きや樹視点も読んでみたいのですが、リクエストしてもいいでしょうか？もしよければお願いします。裏要素はありでも、なしでもどちらでも書きやすい方で大丈夫ですので。 (2020年11月1日 1時) (レス) id: b6ce095fea (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - はるさん» そう言って頂けて…嬉しいです。書く意欲が湧きます！（嬉泣）いつもコメントありがとうございますm(_ _)m (2020年6月11日 14時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年5月4日 1時
