５ 海中 北斗side ページ5
ジェ「ほーくとー？今日は何してるの？大好きな読書はしないの？」
ジェシーがまたやってきた。
ほんと、暇なやつだな。
「今日は慎太郎の鱗のお手入れの準備してるから忙しいの」
ジェ「えー！いいなぁ。俺の鱗もお手入れしてほしいなぁ」
「お前はもう一人で出来るだろ？慎太郎は18歳になって…これからは自分でやるはずだから。これが俺がしてやる最後のお手入れなの。
あと、いつ結婚してもいいように「華鱗」のは話もしてあげたいし」
ジェ「そっかー…そういうことなら仕方ないね。慎太郎も大人になっちゃったね。
高地はこの海の跡取り姫だからお婿さん迎えるんだろ？
樹はこの間、婚約したし。
北斗は？北斗は結婚しないの？」
「しないよ。俺と結婚したい人魚なんていないもの」
ジェ「そんなことないよ！北斗をお嫁さんにしたい人魚は沢山いるよ！」
「いないって。俺みたいな変わり者人魚と結婚したいなんて、まずいないよ。仮にそんな珍しい人魚がいるとしても、俺はまだ結婚したくないもん」
ジェ「俺は…ほくちゃんの「華鱗」欲しいけどな。ダメかなぁ？」
急にジェシーが神妙な顔して突拍子もないことを言ってきた。
「ジェシー、面倒くさいからって適当にそんなこと言っちゃダメだよ？「華鱗」欲しいなんて言ったらプロポーズと一緒なんだからね？
ジェシーは王子なんだから、ちゃんとしたお姫様と結婚しなくちゃ！」
「…ほくちゃん…！鈍すぎる……泣」
ジェシーがその場に頭を抱えて座り込んでしまった。
ん？何か変な事言ったか？
たろ「北斗ー！ジェシー！」
慎太郎が俺たちを見つけて泳いできた。
たろ「ジェシーどうしたの？なんか、脱力してない？疲れてるの？」
「ん？よく分からないんだけど急に座り込んじゃって」
たろ「北斗、何かしたの？」
「何にもしてないよ、ただジェシーが俺の「華鱗」欲しいって言うから、冗談でもそんな事言っちゃダメだよって言ったところ」
たろ「あー……」
ジェ「…………」
ジェシーと慎太郎がなんか変な顔してる。
「…な、なに？」
たろ「ジェシー…ガンバ！！」
「慎太郎？なんだよ？俺なにか変なこと言ったか？」
たろ「ううん、変じゃないよ！大丈夫、北斗はそのままがいいから！
それよりさっき俺のこと呼んでたよね？
なーに？」
「久しぶりに慎太郎の鱗のお手入れしてあげようかと思って。慎太郎…18歳になったから、俺がしてあげる最後のお手入れかなーと。
あと「華鱗」の話もしてあげないとね」
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おゆまる(プロフ) - 名もないさん» 早速なおしました！教えて頂きありがとうございました！ (2021年9月18日 18時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
名もない - 36お城の「練習しようよ」が「練習ようよ」になってます！ (2021年9月18日 17時) (レス) id: 41a47282a9 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - リおさん» コメントありがとうございます！めっちゃ面白いって言っていただけて嬉しいです(o^^o)他のお話も読んでいただいてるんですね、嬉しいです！更新は不定期になりますが頑張ります！ (2020年6月8日 9時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
リお(プロフ) - めっっっちゃおもしろいです（ ; ; ）更新頑張ってください…！おゆまるさんの作品全部大好きです…！！ (2020年6月3日 21時) (レス) id: 1a67c38f2a (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» いつもコメントありがとうございます！ほくちゃん…初恋に戸惑ってます。すれ違いってツラいですが、ほくちゃんには最後は幸せになってもらう予定です！ 更新頑張ります(o^^o) (2020年5月31日 16時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年4月5日 23時
