つかまった5 by北斗 ページ5
今日の仕事は順調に進み、次の撮影まで長めの休憩時間になった。
ジェシーと高地はこの休憩を利用して、ご飯食べながら旅行の計画立てるって言って出かけて行った。
樹と慎太郎は買い物に行くって言って、俺も一緒に行かないかって誘われたけど、一人でゆっくり過ごしたかったから断った。
京本は…ふと気づいたら居なくて、一人で何処かに出かけたのかもしれない。
「北斗、ほんとに行かない?」
「うん、今日はちょっとゆっくりしたいんだ、ごめん」
「分かった〜!じゃあ、またあとで!」
樹と慎太郎が出かけたのを見送った。
さて、控え室で少し休もうかな。
しばらく1人だしゆっくりできる。
昨夜は何にも考えずに寝ようと布団をかぶったものの、目をつぶるとやっぱり京本とのことを思い出しちゃってなかなか寝付けなかったのだ。
時間はけっこうあるし、次の撮影時間まで昼寝しよ。
俺はあくびを堪えながら控え室のドアを開け、部屋の中を見て…固まってしまった。
「き、きょもと…」
控え室の中では、今日がソファーにゆったり座っていたのだ。
「北斗、入り口で何してるの?入らないの?」
「あ、うん、入るけど…」
なんか昨日の今日だから妙に緊張する。
俺は部屋に入って自分の荷物のある場所まで行った。
荷物を置いてある場所は京本とは離れたところで本当に良かった。
俺はまさか京本が控え室にいるなんて考えても見なかったから、このままどうしようかなとちょっと考えてしまった。
なんかやっぱり京本と2人で部屋にいるのは気まずい…。
仕方ない…昼寝は諦めて、場所を変えよう。
そう決めて、部屋から出ようと立ち上がると同時に京本に声を掛けられた。
「北斗、眠いんでしょ?ここで寝たら?」
京本がソファーをポンポンって叩いていた。
「あ、うん…でも、京本ゆっくりしてるところ邪魔しちゃ悪いから…」
「邪魔じゃないよ。ほら、この膝掛け貸してあげる」
京本が大きめのブランケットを俺に投げてきた。
逃げられない…か。
俺は仕方なしに京本が座ってるソファーまで近寄った。
「どうぞ」
京本は席を立ってソファーを譲ってくれた。
「あ、ありがとう…」
意識してるのは俺だけ…?
京本はいたって普通に接してくるし、むしろ2人だけで部屋にいて、こんなに喋ることなんて無い。
俺は靴を脱いで京本が貸してくれたブランケットを掛けてソファーに横になった。
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おゆまる(プロフ) - 笹さん» お返事遅くなりごめんなさい(>人<;)こちらのシリーズなかなか書けずに本当にごめんなさいm(_ _)m不定期更新になりますが気長にお待ちいただければと思います! (2020年8月31日 10時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
笹 - 返信ありがとうございます!「つかまえた」バージョンですか!?楽しみにしてます( ^ω^ ) (2020年8月15日 8時) (レス) id: 222b2fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - 笹さん» コメントありがとうございます(^。^)いつも読んでいてくれるなんて嬉しいです(o^^o)「つかまった」の更新、遅くてごめんなさい。対になる「つかまえた」バージョンも書こうかと思ってます。頑張りますね! (2020年8月13日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
笹 - いつも見さしてもらってます!「つかまった」シリーズも楽しみにしております(*^o^*)っ (2020年8月11日 22時) (レス) id: 222b2fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おゆまる | 作成日時:2020年8月2日 21時