つかまった３ by北斗 ページ3
京本が言葉を一つ一つ区切りながらハッキリと要望を伝えてきた。
「な、なんで、そんなこと…」
京本、何言ってるんだ？？
京本、おかしいよ！！
「北斗、なんでもするんだよね？」
「あ…う、うん。で、でも…それは無理だよ…違うことなら…」
「じゃあ、俺に抱かれる？」
「…！！…」
「本当は北斗を抱きたいけど、北斗にはまだハードル高いでしょ？だからキスで許してあげる」
「…う、うん。わ、分かった…」
京本の有無を言わせない迫力に押されて…思わず『うん』と言ってしまった。
「じゃあ、今日の分ね」
そう言って京本は、俺の後頭部に手を回し、いきなりキスしてきた。
京本との初めてのそれは、ただの触れ合うだけのキスではなかった。
いきなり舌をねじ込んできて、俺の全てを吸い尽くすような激しいキスだった。
ずいぶん長い間、キスをしていたと思う。
「ん…あ…んっん…」
俺は唇を離された時にはぐったりしてしまい…京本の肩にもたれかかるように体を預ける羽目になってしまった。
そんな俺を京本はずっと抱きしめたまま、耳元で囁いた。
「コレ、毎日だからね…北斗」
俺はマジか…？と半信半疑でその京本の言葉をぼんやりと聞いていた。
京本にしばらく抱きしめられていて、俺が落ち着いた頃を見計らって、
「それじゃあ帰ろっか」
って言ってきた。
その言葉に俺は我に返り、京本に抱きしめられていた事を思い出し、京本からバッと離れた。
「…そんなに、逃げる様に離れなくてもよくない？」
笑いながら京本はそんな事を言ってくるけど、いや、おかしいだろ？
京本にキスされて…しかも抱きしめられてる俺。
こんなおかしな状況…頭がついていかない。
「北斗、一緒のタクシーで帰る？」
俺は首を横にフルフルと振った。
「そお？じゃあ、俺、先に出るよ？」
うん、先に帰ってください…！
お願いします！
俺は首を縦にブンブン振った。
「北斗、また明日な。明日もキスするから。忘れないでね」
京本はそう言いながら部屋から出て行った。
俺は京本がいなくなった部屋で一人唇をそっと指でなぞった。
なんでこんなことになった？
男同士でキスだよ？
しかも相手はメンバー。
更に言うと…不仲な京本と。
明日から…どうすりゃいいんだ。
俺はその場にズルズルと座り込んでしまい、明日からの事が不安でたまらなくなった。
※続きのリクエストもあり、長くなりそうなので短編集から移しました。
よろしくお願いしますm(_ _)m
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おゆまる(プロフ) - 笹さん» お返事遅くなりごめんなさい(＞人＜;)こちらのシリーズなかなか書けずに本当にごめんなさいm(_ _)m不定期更新になりますが気長にお待ちいただければと思います！ (2020年8月31日 10時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
笹 - 返信ありがとうございます！「つかまえた」バージョンですか！？楽しみにしてます( ^ω^ ) (2020年8月15日 8時) (レス) id: 222b2fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - 笹さん» コメントありがとうございます(^｡^)いつも読んでいてくれるなんて嬉しいです(o^^o)「つかまった」の更新、遅くてごめんなさい。対になる「つかまえた」バージョンも書こうかと思ってます。頑張りますね！ (2020年8月13日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
笹 - いつも見さしてもらってます！「つかまった」シリーズも楽しみにしております(*^o^*)っ (2020年8月11日 22時) (レス) id: 222b2fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年8月2日 21時
