つかまった１ by北斗 ページ1
撮影が終わり控え室に戻ったら京本が寝てた。
部屋には誰もいなくて京本１人。
壁際に椅子をくっ付けて、そのまま背もたれにに寄り掛かってるので、顔はやや上を向いてて寝てる。
手には新しいミュージカルの台本。
セリフ入れてるんだ。
京本、頑張ってるなぁ…。
疲れて寝てしまったのであろう京本を起こさないように静かに着替えた。
着替え終わり、後は帰るだけ。
でも京本はまだ起きる気配もなくまだ寝てる。
どうしよう…寝てる京本を置いて帰るのも忍びない。
しかたない、起こすか…。
京本を起こすために、そっと近寄った。
子供のJr.だった時以来、久しぶりに近くで京本をじっと見つめた。
京本が起きてる時なら絶対にしないけど、寝てる今なら見ててもいいよね？
目を閉じてる京本の顔はやっぱり綺麗で、真っ白な肌に長い睫毛、唇もぷるんとして…同じ成人男性とは思えない。
「やっぱり…いつ見ても綺麗だな…」
こんなにじっくりゆっくり京本の顔を見ることなんて無いから…ド○○キする。
メンバーの中で京本とだけはちょっと距離がある。
決して仲が悪いとか、嫌いとかじゃない。
むしろ…俺は好きだから、好きだからこそ近寄れない。
遠くで見てるだけで良かったんだ。
なのに、まさか同じグループになってデビューまでして、一緒に高みを目指せるなんて、もう十分幸せ。
俺は今以上に京本との距離は縮めるつもりもないし、縮める事は望んでない。
もちろん自分の気持ちを伝えることは一生ない。
『ビジネス不仲』が俺たちには丁度いい。
ぐっすり眠ってる京本を見てると起こすのはやっぱり可哀想に思えた。
俺は帰るけど…もう少し寝かせてあげよう。
京本のことはスタジオのスタッフに伝えておけば大丈夫だろう。
その時、俺は素直にそのまま帰ればよかったんだ。
ちょっとだけ欲が出て、
少しだけ…京本に触れたいって思ってしまった。
だから、京本の頬にそっと手を伸ばしてしまった。
指先が京本の頬に触れたか触れないかの、その一瞬…
バシッ！
「つーかまえた。北斗、逃さないよ？」
伸ばした右手を掴まれた。
え…？京本…？
起きてたの？
京本の大きな瞳は綺麗に開いていて、寝起きのような様子は微塵も感じられ無かった。
ビックリして動けなくなった俺。
そんな俺と違い、京本は悠然と微笑みながら俺の掴んでる右手をグイっと自分の方に引っ張った。
俺は京本の胸元に飛び込むような形で…何故か京本に抱きしめられていた。
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おゆまる(プロフ) - 笹さん» お返事遅くなりごめんなさい(＞人＜;)こちらのシリーズなかなか書けずに本当にごめんなさいm(_ _)m不定期更新になりますが気長にお待ちいただければと思います！ (2020年8月31日 10時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
笹 - 返信ありがとうございます！「つかまえた」バージョンですか！？楽しみにしてます( ^ω^ ) (2020年8月15日 8時) (レス) id: 222b2fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - 笹さん» コメントありがとうございます(^｡^)いつも読んでいてくれるなんて嬉しいです(o^^o)「つかまった」の更新、遅くてごめんなさい。対になる「つかまえた」バージョンも書こうかと思ってます。頑張りますね！ (2020年8月13日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
笹 - いつも見さしてもらってます！「つかまった」シリーズも楽しみにしております(*^o^*)っ (2020年8月11日 22時) (レス) id: 222b2fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年8月2日 21時
