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213 ( side Atae. ) ページ35

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浦「真司郎も飲めって〜」

與「いやや俺の飲めんもん。」




ツアーが終わった後の打ち上げは
それはもういつもすごい。

そして今回は、ツアー後にすぐ打ち合わせがあってからの打ち上げだったことと、
今日はみんなホテルに帰るってこともあるからお酒の強い直也くんと秀太の周りには
どんどんグラスが空いていくし、
周りのスタッフはこれ見よがしに代わりを頼むし、

飲まない俺にさえ勧めてくる。


それとともに悪かったのが、



西「與が飲まないから俺が飲む！！」



にっしーが飲んでるっていうことやった。

普段からにっしーやってあまり飲まないし、
それはメンバーもスタッフも知ってるから、
打ち上げの時に飲んでるのはここの二人と、
それと、たまに日高。
日高もそう強くないみたいやけど、楽しい時は飲むって言ってたから、打ち上げで飲んでることは多いし、

あと女子メンバーだったら千晃はよー飲んでる。
実彩子ちゃんはあまり見ないな、

ちらりと女子三人の方を見れば
なにやら楽しそうに話しをしていて、

俺はにっしーにその場を任せて立ち上がれば
女子三人のもとに向かう。





與「みさこちゃんちょっといれて、」

宇「ん？あら、…え、ちょっと(笑)」

與「ちょっといれて〜どいて。」


実彩子ちゃんとAの間に割って入ると、
体をずらせてくれるから
不思議そうにしてるAをよそに
ねむい、なんて言い訳つけて目を瞑る。



「真ちゃん寝るならホテル戻る？」

與「んーん。」

「帰るとき起こせばいいのね、りょーかい。」



近くで実彩子ちゃんがなんか文句言ってる声がするし、
千晃はそれを聞いて笑ってるし、
酒豪二人に巻き込まれないように場所確保したはずやったのに、

それをもろとも崩したのは





西「あたえー！なんでねんだよー！」



声を張るにっしーが近づいてきていた。

ドン、と体を降ろす音がして
目を開ければ、ぷっくりと頬を膨らませてるにっしーがAの肩越しにのぞいてくる。


與「うるさいねんもん、」

西「いいなぁ〜ねぇ俺も〜！」

「やだよ(笑)うるさいなぁ」

西「なんで！贔屓！俺も寝たい！」



グラグラと体が揺れる。
A自身がにっしーに揺らされてて、
こともあろうか、にっしーは後ろからAを抱き込むようにくっついていた。




與「もう離れてや〜！」

西「いやだねー！」



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