211 ( side Ito. ) ページ33
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「は、私今日ホテルだっけ!」
宇「何言ってんの。今日はみんなホテルよ?」
「あ〜そうだっけ〜?それならみんないるんだね!」
千「そうだね、みんないるよ。」
ライブあと、安堵感からか
ぼろぼろと泣いていたAは今すごく楽しそうだった。
10年というのは、私たちの年齢からしたら本当に大きなもので。
その10年をこのメンバーで共に過ごしてこれたことは、もちろんすごく幸せ。
とは言えない時もあった、
デビューしてから、幾度となくぶつかったし、
私なんかこのメンバーができてから、
後から一人で入った唯一の一人。
最初は少し戸惑いもあった、
センターは基本にっしーで、メインボーカルは三人と決まっていて、
10代だったりしたし、
まだ距離もうまく詰められてなかったこともあったから、
メインボーカルの宇野ちゃん、そしてリーダダンサーとしてもいたAと、私の女子三人。
男子五人は、同じ時期に入ったこともあったし面識もあっただろうけど、
私たち三人は、本当にここまで時間がかかったから。
その中でも、何だかんだ私と宇野ちゃんはAに弱くて。
自覚しちゃってるんだから仕方ないよね、
だって、可愛くて仕方ないんだもん。
唯一の年下の女の子ってこともあるし、
そんな彼女が、
真ちゃんと想いを重ねたと思うと。
嬉しさ反面、心配なところもたくさんあった。
彼女は、10年かけていい意味で大人になって、
そしていろんなものを背負いこむようになったから。
笑い、そして泣き、
たくさんのことがそんな今の彼女を作ってきた。
" 強い女の子 "というのは
ファンの子の思い描いた " 希望と空想 " で。
その思いに応えるように彼女は
どんどん強い女の子になっていった。
それを近くで感じながら、
とめなかったんだ、いや、とめられなかったんだと思う。
そんな彼女が、
こうやってメンバーの前で幸せそうに笑う姿を見るのが、
私の幸せだった。
少しでも、本来のAを出せるのならば
このメンバーの前でだけでも、強い女の子でいる必要がない場所でいられるのならば、
( 私はなんだってしてこれた、 )
「ちぃちゃーん、」
千「はいはい?」
「今幸せ?」
千「え?今?うん、幸せかな。」
「そっかぁ、ちーちゃんが幸せなら私も幸せかな。」
千「そうなの?」
「そうだよ!それはね、ずーーーっと変わらないよ!」
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rio(プロフ) - 林檎印さん» いつもありがとうございます(^o^)!後輩くんが出てくると何故だかいい雰囲気ではなくなってしまう…波乱の幕開けみたいな感じですね!(笑)こらからも頑張っていきますので、今後もよろしくお願いします! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» 度々申し訳ありません( ; ; )変換できなかった箇所、確認させていただきました!別の方法で変換できるようにいたしました、ご指摘ありがとうございます、助かりました( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - rioさん» コメント返信ありがとうございます、そして確認して頂いてありがとうございました(;_;)これからも楽しみにしています! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» コメントありがとうございます!確認してきたのですが、特に変換できなかった場所がなかったので、何かのバグかと思われます(;;)お役に立てず申し訳ありません…!アプリの方でも確認したのですが、変換されてたので何度か更新して頂けると幸いです( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いています。228話の颯くんの「本当にそんなことがあるなら」の所が2箇所、名前変換できないのですが…他はできるので、そこだけだと思います… (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2018年10月25日 23時