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與「来年から、留学することにしたから、」
凛と、はっきりした声で
メンバーに告げる真司郎。
昨日、真司郎と言葉をたくさん交わして、
留学のことも、私への気持ちも、
たくさんの真司郎の気持ちを伝えてくれた。
そんな矢先、私の知らないうちに
メンバーが早く集まっていて、実彩子ちゃんや、直也くんの言葉を聞く限り
真司郎が、メンバーを集めたんだとわかった。
與「話せなくてごめん、まだ話せんこともあるけど、とりあえず、向こうの学校に通うことにしてる、その試験も近いうち受けにいく。…それが決まってから話そうと思っててんけど、」
浦「…噂が回っちゃったんだね。」
與「うん、…グループ抜けるとか、そう言うのが回ってて、やからそうやないってメンバーにも話さないとと思って、今日みんなに聞いて欲しかった。」
昨日、私にも話してくれたことだ。
昨日よりもはっきりとした声で、
真司郎が、ロスに留学することを真剣に考えていたんだなとわかるから、
寂しさも、昨日まであった不安も、
応援したい気持ちに塗り替えられていく。
與「それと、」
ゆっくりと話していた真司郎が、
ふいに私の方を向いて、緩く笑えば
瞬きをして、またメンバーの方に向き直る。
與「個人的には話してたかも知れへんけど、
Aと、付き合ってる。」
と、突然真司郎の口から言葉が落ちる。
たしかに、個人的にか話してなかったし、
メンバーの前でもそう言う話もしたことなかったから、
あまりの唐突さに、私も驚いてしまった。
與「ちゃんとはっきり言っておきたかった。軽い気持ちなんかやないって、思って欲しくて、みんなにも沢山迷惑かけると思う、もうかけてる事もある、けど、これからもかけてまう事があるかもしれんけど、… 」
與「 大切やから、Aの事も、みんなの事も。」
やから、よろしくお願いします。と
頭を下げる真司郎を横目に、じんわりと胸の奥が熱くなって、
私も慌てて頭を下げる。
浦「ふ、っはは、」
宇「んふふふ、」
頭の上から聞こえてきたのは、
言葉でなく、耐えるような笑い声。
浦「あーー、やばい、もう泣きそう!」
與「なんでやねん、真剣なんやけど!」
宇「違うよ、… 真司郎も、Aも、成長したなって事でしょ?」
浦「それ!いつまでも末っ子だと思ってたのに、」
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rio(プロフ) - 林檎印さん» いつもありがとうございます(^o^)!後輩くんが出てくると何故だかいい雰囲気ではなくなってしまう…波乱の幕開けみたいな感じですね!(笑)こらからも頑張っていきますので、今後もよろしくお願いします! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» 度々申し訳ありません( ; ; )変換できなかった箇所、確認させていただきました!別の方法で変換できるようにいたしました、ご指摘ありがとうございます、助かりました( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - rioさん» コメント返信ありがとうございます、そして確認して頂いてありがとうございました(;_;)これからも楽しみにしています! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» コメントありがとうございます!確認してきたのですが、特に変換できなかった場所がなかったので、何かのバグかと思われます(;;)お役に立てず申し訳ありません…!アプリの方でも確認したのですが、変換されてたので何度か更新して頂けると幸いです( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いています。228話の颯くんの「本当にそんなことがあるなら」の所が2箇所、名前変換できないのですが…他はできるので、そこだけだと思います… (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2018年10月25日 23時