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「それが聞けたのならもういいや、…なんも変わらないんだね。」
與「変わらへんよ、Aが好きな気持ちやって、離したくない気持ちやって、メンバーといたい気持ちと、今のメンバーとやっていきたいことも、」
「うん、そうだね、」
與「ただ、俺が俺として成長したいから、留学することにした。グループの方も、もちろんAのことも、疎かになんかせぇへん。」
「できんの?」
與「やる。…やから、ちゃんとついてきてほしい。」
優しく、でも強く抱きしめられる腕に
確かな安心感が、私の中に募っていく。
ついてきて、なんて
なんだかいつもと違う真司郎に
" 好き " が沢山積もる。
「わかった、」
與「ありがとう。」
不安も、何もかも、ぐちゃぐちゃになっていた私の心は、
やっぱり真司郎の言葉で一つ一つ解けていく、
たしかに、ゆっくりでも、
真司郎といる幸せを感じさせてくれる。
別れを、選ばなかったことは間違いじゃない。
真司郎と、
真司郎と、乗り越えていきたい。
これからも、この先も、ずっと、ずっとずっと。
與「一応、まだ先やけど、来年からって考えてるから、」
「うん、わかったよ、」
與「その前に、二人でちょっと出かけような。」
「ふふ、別にいいのに。」
與「俺が出かけたいの。」
「んーー、じゃあ、ちょっとあったかいところ行きたいなあ。」
まだ実感の湧かない気持ち、
いつまで、どのくらい、
そんなことはどうでもよかった。
今は、今はただ、真司郎が隣にいる幸せを噛み締めたかった。
これから先の寂しさや、会いたい気持ちなんて、
今は感じなくていい、
ただ今は、
與「 …愛してる、信じてくれてありがとう、」
その言葉だけでいい。
* * *
次の日、私は真司郎と共に
なかちゃんの車で会場まできた、
不安も、なにもかも、嘘のように消え去っていて、
しっかりと隣にいる幸せを感じれていた、
切り替えよう、今日はツアーラストだ。
みんなの、七瀬Aになろう。
輝ける場所がそこにあるから。
與「おはよ、」
「おは…よ、…あれ、なんでみんないんの。」
控室に入ると、いつも遅れ気味のにっしーや、だっちゃんまでいて、
私はただただ驚くだけで、
そんな私をよそに、
真司郎はあたかも当たり前のように話し始めた。
與「 みんなに話したいことがある、」
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rio(プロフ) - 林檎印さん» いつもありがとうございます(^o^)!後輩くんが出てくると何故だかいい雰囲気ではなくなってしまう…波乱の幕開けみたいな感じですね!(笑)こらからも頑張っていきますので、今後もよろしくお願いします! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» 度々申し訳ありません( ; ; )変換できなかった箇所、確認させていただきました!別の方法で変換できるようにいたしました、ご指摘ありがとうございます、助かりました( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - rioさん» コメント返信ありがとうございます、そして確認して頂いてありがとうございました(;_;)これからも楽しみにしています! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» コメントありがとうございます!確認してきたのですが、特に変換できなかった場所がなかったので、何かのバグかと思われます(;;)お役に立てず申し訳ありません…!アプリの方でも確認したのですが、変換されてたので何度か更新して頂けると幸いです( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いています。228話の颯くんの「本当にそんなことがあるなら」の所が2箇所、名前変換できないのですが…他はできるので、そこだけだと思います… (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2018年10月25日 23時