195 ( side Uno. ) ページ17
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宇「なんでなの、Aの気持ち考えたの?!」
そんなはずない、わかっていた。
真司郎が、考えもせずにAを置いて留学するなんて、
わかっていたのに、
A泣いていた、と聞いた千晃の言葉が
頭から離れなくて、
強がって、泣くこともしたくなくて
でも本当は弱いAのことだから、
きっと、真司郎がやりたいことなら、といえば
自分の思いは伏せてしまうから。
そう思うと、私からの言葉が強くなってしまっていたのは、自分でもわかっていた、
與「実彩子には関係ないやろ!」
宇「っ、…そんなんグループに関係ないって言ってるのと同じでしょ!!」
千「Aっ…!」
「ちあちゃん、…なに、なにがあったの、」
千「真ちゃんが、留学するって…、そしたら、宇野ちゃんが、」
ふと、呟かれるような声に振り向く、
間に入ってくれていたにっしーも、
私を抑えてくれた秀太も、
みんなの目線は、一気にドア近くにいたAへ、
私が真司郎に発した言葉に、
Aは、私は大丈夫だから。と言葉を返してくる、
なにが、
宇「大丈夫大丈夫って、…なにが大丈夫なの、」
「実彩子ちゃん、」
宇「大丈夫わけないじゃない!…傷つけたら、泣かせたら、絶対鬱ぎ込むのわかってるくせに、…っ!」
「実彩子ちゃんって、聞いっ…」
宇「 大切にできないなら…、" 考えられないなら離してあげて!" 」
二人が、想い合えたことは
心から嬉しかったのに、なんでこんなことで
すれ違って、不安になってしまうの。
私はもう、涙を流すAを見たくない。
何度も私はAを傷つけた、
ぶつかって、溝が埋まるまで一番時間がかかった。
大好きで、仕方ないAを
もうこれ以上、涙を流させたくなっただけなのに、
千「宇野ちゃん、…ちょっと落ち着こう、一旦と私と外でよっか、ね。」
温かい声が、横からかかる。
いつも、いつも、私とAのそばにいてくれた、
もう一人の大切な女子メンバーだ、
「私も行くよ、…秀太ごめん、直也くんと連絡取っといて、」
秀「うん、こっちは任せて、」
「ありがと、」
流させたくなかった涙は、
私の胸元を濡らしていく、
ぼろぼろと、たしかに、真司郎を傷つけたであろう言葉たちとともに、落ちていくようだった。
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rio(プロフ) - 林檎印さん» いつもありがとうございます(^o^)!後輩くんが出てくると何故だかいい雰囲気ではなくなってしまう…波乱の幕開けみたいな感じですね!(笑)こらからも頑張っていきますので、今後もよろしくお願いします! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» 度々申し訳ありません( ; ; )変換できなかった箇所、確認させていただきました!別の方法で変換できるようにいたしました、ご指摘ありがとうございます、助かりました( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - rioさん» コメント返信ありがとうございます、そして確認して頂いてありがとうございました(;_;)これからも楽しみにしています! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» コメントありがとうございます!確認してきたのですが、特に変換できなかった場所がなかったので、何かのバグかと思われます(;;)お役に立てず申し訳ありません…!アプリの方でも確認したのですが、変換されてたので何度か更新して頂けると幸いです( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いています。228話の颯くんの「本当にそんなことがあるなら」の所が2箇所、名前変換できないのですが…他はできるので、そこだけだと思います… (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2018年10月25日 23時