黄緑担当です。 (ページ41)

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○With satomi and root ページ41

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「あれ、るぅとくん

Cコードってどうやって
押さえるんだっけ？」

「それ昨日教えたはずです！」

るぅとくんに俺の家に招待して、

レンタルで借りたギターで
るぅとくんにギターを教えてもらう。

意外とギターって高いんだよ。

今の俺の金じゃ無理だ。

しかし以前教えてもらったコードを

どうやって引くのかるぅとくんに
聞いたんだけど、

何か怒られてしまった。

「他の物覚えるとさっき覚えたこと
忘れたりすることって無い？」

「僕もたまにならありますけど…」

「それと同じだよ」

もう一度1からるぅとくんに
Cコードの押さえる位置を教えてもらう。

ギターってカッコいいって

思っていた中学の頃の自分に
今この光景を見せたい。

「あれ、
お前らまだギター触ってんの？」

そうだ。さとみくんも居たこと忘れてた。

ついさっきまでゲームしてたのに

飽きたのか麦茶を持ちながら
俺らの方までやって来た。

さとみくんもゲームに飽きるとかあるんだ。

「……るぅとくん…
どんなに引こうとしても
思った通りの音が出ないんだけど……」

「え？そうなんですか？
……って、押さえる所間違ってますよ」

指先を見てみると

人差し指が2弦ではなく、
3弦の方を押さえてるのに気が付く。

2弦を押さえると

るぅとくんに
「それミュート出来てます？」
と言われる。

「ミュート……？」

「昨日教えました！」

教えられた記憶はあるんだけど、
内容が何だったっけ…？

唸っていると、
さとみくんがスマホを持ちながら
ミュートについて説明してくれた。

「えっと…ミュートは

『音を鳴らないようにしておくこと
すでに鳴っている音を止めること

音をごく短く切ること
音を弱めること』

この4つがミュートらしい」

「うえぇ…」

難しくて顔をしかめていると
るぅとくんが立ち上がって、

俺の隣に来る。

「ミュートが出来ないと曲も引けません。

しっかりと指導します！
一緒に演奏するって約束しましたよね！」

「いや…そんなに張り切らなくても…」

そんなに張り切られると
こっちのプレッシャーが凄い。

本当に昔の自分って
何言うか分かんないわこれ。

今よりもっと厳しくなりそう…。

「お、二人がやる気になってる

んじゃ俺もゲーム頑張るか」

「ゲーム頑張るって何w」

それから約数時間は、

るぅと先生の厳しい指導が
繰り広げられていた。