黄緑担当です。 (ページ17)

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○With rinu ページ17

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「いやー莉犬くん。七夕だねー」

「七夕もう過ぎてるんだけど」

莉犬くんの冷静なツッコミに
「あー、うん」と言葉を濁す。

莉犬くんの言う通り、
今日は11日。

もう4日も過ぎている。

「だって七夕だったのに
作業あるし！仕事多いし！
それどころじゃ無かったんだよ！？」

「純粋にお疲れ」

「今日莉犬くん塩？」と聞くと

ははっと笑いながら
「どうだろうね」と返された。

最近疲れてんのかな。

「んで今日短冊書いてきたの」

「“今日”書いてきたの！？」

俺の言葉に驚愕する莉犬くん。

元気じゃん。良かった。

「んで、何書いたと思う？」

えー？、と急に聞かれて
戸惑いながらも考える莉犬くん。

スッゴい考え込んでるけど
そんなに悩むことかいな。

「……『宝くじ当たりますように』…？」

「違う。最後に宝くじ買ったの
何時か覚えてない」

「えー？…降参……！何書いたの？」

「『100万円空から降ってきますように』」

短冊を見せると莉犬くんは顔を歪めた。

きっと何言ってんのコイツとか
思っているんだろうな。

「そういえば莉犬くんも
Twitterでお願い事してたよね。
何だったっけ」

「『莉犬くん大好きって言ってほちぃ』」

「莉犬くん大好き」

「俺も」

不意討ちズルいな。

もし俺が女だったら真っ赤になってたかも。

かもじゃなくて確信する。

「取り敢えず笹がないから
洗濯ばさみで止める」

「草」

干していた洗濯物を片付けて
書いた短冊を洗濯ばさみで挟む。

やっぱり笹がないから
映えがないな。

……短冊に映え求める方が
可笑しいのか…？

「か、叶うと…良いね」

「……うん」

これ生放送行きかな……
別に言っても構わないんだけどね。

記念に写真でも撮っておこ。

「何で写真ww」

「記念」

撮った写真を莉犬くんに見せる。

つぼったのか莉犬くんは
笑いっぱなしだ。

そんなに笑うことか。

……でもこれが俺じゃなくて

ころんくんとかジェルくんがやってたら
吹き出す自信あるな。